憂鬱だって、いいじゃない。雨の日の午後だもん。
───否が応でも、憂鬱な日ってある。心の雨が降りしきる午後、そっと寄り添って、雨あがりの夕刻をいっしょに待ってくれるのは、決して明るくはなく、かといってしじゅう泣きどおしでもない、じゅうぶん浸れるくらいにメランコリックで、でも、ほんのすこし優しさをまとった音楽たち。リュートやピアノで紡がれる、雨、死、花、孤独、涙、そして哀しげな舞曲(ガイヤルド)。憂鬱だって、いいじゃない。「憂鬱の作曲家」として知られるジョン・ダウランドの作品ほか、ルネサンスから現代の音楽まで。雨がやまない日の慰めと癒しのクラシックセレクション。
…もっと見る