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  親父が亡くなってからは僕も観ることがなくなってしまった007シリーズ。 だけれど、病気で潜水士を引退して時間に余裕ができたのと、最近のサブスクで無料で気軽に映画が楽しめるようになったことで、追いかけるように少しづつまた観るようになりました。 同じ007シリーズでも時代に合わせてここまで雰囲気が変わるのだなという驚きと、ここは継承するんだ!みたいな発見があって面白かったです。 次回の新作も楽しみに待ちたいと思ったりしてます。 007シリーズ後期(1990年代~現代)AI解説 ag監修 後期は、冷戦の終結、デジタル時代の到来、そしてテロリズムの脅威といった新たな国際情勢に対応しながら、シリーズが大胆な自己改革を進めた時代です。 1. スタイリッシュな復活:ピアース・ブロスナン期(1995年~2002年) ティモシー・ダルトンの降板と長期間のブランクを経て、1990年代半ばにシリーズは新たな形で「復活」を遂げました。 * 時代背景: 冷戦が終結し、新たな敵や脅威を探る必要がありました。また、ハリウッドのアクション映画がより洗練されていく中で、ボンドも現代的なヒーローとして再定義されました。 * ボンド像: ピアース・ブロスナンは、コネリーとムーアの魅力を融合させたような、**完璧に洗練された「ジェントルマン・スパイ」**を演じました。彼のボンドは、ユーモアとスタイリッシュなアクション、そしてタフさを兼ね備えていました。 * テーマ: ソ連崩壊後のロシアの混乱、テロリズム、情報戦争、そしてハイテク技術の悪用などがテーマとなり、シリーズは現代的なアクションスリラーとしての地位を再確立しました。 * 代表作: 『007 ゴールデンアイ』、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』。 2. 究極のリアリズムと原作への回帰:ダニエル・クレイグ期(2006年~2021年) 2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』をもって、シリーズは**2度目の、そして最も劇的な「リブート(再始動)」**を果たしました。これはシリーズの歴史における最大の転換点です。 2.1. 映画『007/カジノ・ロワイヤル』と初期原作の活用 * タイトルと原作: 映画のタイトルは、イアン・フレミングが1953年に発表したシリーズ第1作目の小説と同じです。これは「原点回帰」の強い意思を示すものでした。 * ボンド像の再定義: ダニエル・クレイグのボンドは、従来の完璧なスパイ像を打ち破りました。彼は無許可の●人を犯し、苦悩し、傷つき、そして感情を露わにする**「まだ未熟な00エージェント」**として描かれました。アクションは、より粗野で、生々しい肉弾戦が中心となり、リアルなスパイ活動の側面を強調しました。 * パーソナルな物語: シリーズを通して、ボンドの過去のトラウマや、彼が**「冷酷なプロ」になるまでの心の葛藤**が、連続した物語として深く掘り下げられました。 2.2. 「007」初の連続したストーリーライン クレイグ期最大の革新は、過去作のような一話完結型ではなく、**5作品を通して一つの連続した物語(サーガ)**を描いた点です。 * ヴェスパー・リンドの影: 『カジノ・ロワイヤル』でボンドが愛し、裏切られた女性ヴェスパー・リンドの存在が、後の『慰めの報酬』、『スカイフォール』、そして『スペクター』まで物語の核となり続けました。 * 「Q」のガジェット減少: 前期では重要だった派手なガジェットは控えめにされ、技術はより現実的なスパイツールとして使われました。 * Mの役割: 上司であるM(ジュディ・デンチ)との関係性が深く掘り下げられ、ボンドにとって母のような、あるいは苦言を呈する上司として、非常に重要な役割を果たしました。 2.3. 完結と次世代への移行 * 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』: クレイグ版ボンドの物語は、この作品をもって完結を迎えました。これは、ボンドというキャラクターに**「終わり」という区切り**をつけた点で、シリーズ史上例のない出来事でした。 まとめ:後期のシリーズが示したこと 後期の「007」シリーズは、冷戦終結後の世界情勢に合わせて進化し、特にダニエル・クレイグ期では、原作の精神に立ち返りつつ、現代のアクション映画のトレンド(シリアスさ、連続性、キャラクターの深掘り)を大胆に取り入れることで、新たな世代のファンを獲得しました。 ボンドは、単なる「●しの道具」ではなく、トラウマを抱え、愛と喪失を経験する一人の人間として描かれるようになりました。    
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