凍てついた十番街

ドブ板通りは横須賀米軍基地から国道16号を挟んだ裏通り。今ではレンガ調石畳の小綺麗な道路になってますが昔はいかにも戦後のGHQによる占領時代から続く昭和の場末感そのままの哀愁漂う小汚ない通りでした。戦後のことは勿論よく知りませんが当時多くの禁欲生活から解放されたパーマをかけた女性たちがこの場所で外人さん相手のあれやこれやの身体資本の商売に浮き身をやつし青春の花を咲かせたり散らせたりしたことでしょう。 また朝鮮戦争やベトナム戦争の頃などもここは大変な賑わいだったそうで戦争バブル景気の余澤はこういう場所に最も顕著なようです。 そうそう。ここに昔からあって今でもたぶんあると思うスナックの名前が十番街ではなくて八番街（八番館だったかな？あやふや）。昔はよくこの辺を呑み歩いたりしてました。小指並のちっちゃいグラスのテキーラを何本呑んだか分からないぐらい呑みまくって外人さんたちと一緒に騒いだりあれやこれやの日々。大概帰る頃には空が白んで冬などは酒臭い白い息を吐きながら家に帰り布団をかぶって昼まで大イビキ。そんな自堕落にもほどがある黒木香な生活も今は昔の懐かしい話でございます。（今でもたまに遅くまで呑み過ぎて翌日後悔することが多々あります。勿論のこと🙌）