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イギリスチャート1位獲得。ポール・ウェラー新作「ON SUNSET/短縮選曲」Paul Weller

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  • 2020.07.12
  • 37:06
  • 8曲
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説明文

この5年で、スタジオアルバムを4枚と言うウェラーのクリエイティビティが発揮された新作 「ON SUNSET」 は、彼のソロキャリア5枚目のイギリスチャート1位を獲得。 ジャムを一緒に結成した友人スティーヴ・ブルックスや、スタイルカウンシル時代の相棒ミック・タルボットもレコーディングに参加。 その新作から、8曲を選び、短縮してアルバムの雰囲気を味わえるものとした。 ①On sunsetのシンプルバージョンは、彼のアコギ、伸びのある力を込めた歌声、オーケストラがより強く、ドラマチック。 ウェラーは、オーケストリングを一人の担当に任せており、彼が、メロディが消えて生まれる感覚を大切にしていることを、担当者は、共有している。 ②Village ウェラーは、近年、 「もう、俺には、時間がない」 と、制作を続けられる人生に限りがあると、語っている、。 望んでも 「やれなかったこと、行けなかったところ」 そんなことがあっても、後悔しないって言う姿勢が歌詞にある。 それだけ、時間を意識し、終わりを意識し、音楽の制作や、活動に打ち込んでいると言う気持ちを感じさせる、。 曲は、唐突に終わっており、、彼の時間がいつ終わるかは、わからない、それは唐突かもしれないと言う、、時間への意識も感じた。 ③walkin ジャムを結成した初期メンバー、地元の友人スティーヴ・ブルックスがギターで参加している、。 ④Mirror ball サウンドの断片、効果を繋げつつ、ドラマチックな展開を見せる、これまでの実験路線の最先端。 ウェラーはいつも新しいことをしていると言う挑戦を感じさせる曲となっている。 この曲は、すでに前作の頃、アイデアがあり、元々、シングルのカップリングとして予定されていた。 しかし 「それはもったいない」 と、周囲から言われ、取っておいたものだと言う。 「年代は関係ない。 どこかのダンスホール、ライブハウス、クラブのミラーボールの下で、若者たちは、着飾り、踊る。 その時だけは、彼らは、人生の主役になれるんだ」 と、ウェラーは、曲想を語っていた。 熟知している作曲の定番、ワイルドウッド的なものを繰り返さないのがウェラーの凄いところ。 一つの曲の中に、また、別の曲、音楽が詰め込まれている印象だ。 ⑤ more このアルバムで一番好きな曲。 ある意味、メロディライン、温かみのある曲で、ウェラーのソングライティング力が、堪能できる。 アコースティックのハンマリングオン/オフが、印象的に響く。 打楽器などを工夫していることが、スタジオ映像からは、確認できる。 どこか、オリエンタルな雰囲気も良い。 あらゆる楽器を駆使できる演奏力の高さを見せつける終盤のギターソロも堪能できる。 ⑥rockets 最近のウェラーの曲調は、シンプルなアコギの上に、空間を感じさせるサウンドの断片を挿入し、宇宙を想起させるものが多い、。 ウェイクアップネイションあたりから、目立ってきた特徴で、加工音を使いつつも、温かみを残す作風である。 「アンドロメダ」 などがその例だ。 この曲も、その系列に感じる。 感情豊かにさせてくれる曲である。 ⑦ Old father tyme ウェラーが、作業中 「これには何か必要だな、、」 と、作曲、録音に苦心している感じを受けた一曲。 歪ませたギターが、良い感じを与えている。 ⑧Baptiste 心、魂へと歌う詩も良い。 ウェラーは、信仰や、特定の宗教ことは口にしないが、何か、大きな存在を信じていることは、感じられる。 パワフルで、前向きな印象を受ける曲である。 スタイルカウンシルの頃の相棒ミック・タルボットも参加している。 録音、製作状況のフィルムでは、二人の時を感じさせない打ち解けた雰囲気もよかった。 最近のラジオでは 「ジャムのマグカップで飲み物を飲むシーン」 など、ウェラーのユーモラスな姿も見られた。 (彼曰く、スタイルカウンシルのロゴが入ったカップも所持しているという) その中で、コロナ下、ロックダウンの最中であり、ツアーなどは、見込めないとしつつ、 「だからこそ、音楽により、集中する」 と、語っていた。 既に、次作にも取り掛かっていると言う、。 「好きなこと、やれることを、ただ、やる!」 と言う姿勢も感じられた。 僕は、十代の頃から、彼のソロ作品、過去のカタログ、アルバムに、魅入られてきた。 新作が出るたび 「今のウェラーは、何をしてるのだろうか?」 と、期待して、耳にしてきた、。 いつも、彼らしさのある音、かつちよいい生き様と、新しい試み、音が、作品ごとにあった。 そんな彼の次作にも期待する。 (どんな曲を作ってくる?と常に楽しみなので、彼が作品を作り続ける限り、耳を傾けるだろう) 今作は、僕にとっては、最近のアルバムの中でも、特に好きなもので、とても嬉しく感じている。
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