David! David! Please!

David Keith Lynch　死が生きている人間の最後に与えられる快楽だとしたら、それが人にとって何かの慰めになるだろうか。駄目。嘘。人は如何なる死をもっても報われない。駱駝は到底、針の穴を通ることは出来ない…でしょ。だから、このリストの最初にある名前に心当たりがあるなら君もその例外ではない。神のもとで報われない人間の一人だ。神とて発情や欲情は本能として許しても、劣情は堕落と見るだろう。でも、リンチンチ監督はそこに高慢や偽善を見て、そこから堕ちたものを作品の中で笑って君を楽しませてくれる。堕落に加担して…地獄ゆきだよ、君は。AVなんか見て味わう局部のお楽しみはリンチの作品が流れたら脇に置きなよ。後でね…って一時停止しておけば良いよね。もしかしたらそこに映ってるAVの子も一緒にリンチをみたいかも…。見れるなら一緒に見せてあげて？リンチの作品は前戯が長～い。その間に君を劣情に堕落させる短いカットと淫らに長いシークエンスの連続が確実に原罪では済まされない深い罪の意識を見る者に刻み込む。美しい死体に美女の顔が歪む絶叫、何かが失われた者の奇妙なダンス、正しさや無垢さが薄っぺらい悪に全て包み込まれてゆく。そして、それを見たら最後、僕ら人間は自らに相応しい痛みを自ら与え、皆で天国の門を閉じ、来た道を降りてゆくのだ。