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悩み多き日々を過ごすチャートディレクターである私も少年時代がありました。78年8月の『ザ・ベストテン』にて鮮烈なデビューを果たしたサザンオールスターズの映像は今でも印象深く、自分もそんな若者になるのだろうか、と不安と期待が入り混じった気持ちを抱いておりました。  なりませんでした。  数年経ってカセットにお気に入りの楽曲を入れまくる日々を過ごすようになりますが、ライブハウスに足を運ぶことなど夢のまた夢でした。そんな少年が編集カセットを作るとき、入れどころに困るアーティストの筆頭がサザンでした。大滝詠一や山下達郎などのラインではボーカルが立ちすぎて入れにくく、かといって雑多なヒット集に入れるにはサウンドキャラが立ちすぎて入れにくい、という、サザンは外せないのにとても難しかったのです。特に、AORテイストの強い「別れ話は最後に」や「夜風のオン・ザ・ビーチ」はお洒落な大人の恋を予感させ、自分もそんな大人になるのか、とそこはかとなく期待させたのですが(以下略)。 なりませんでした。 青年になり、カセットからMDになっても、お気に入りの楽曲を入れまくる日々は変わらず、洒脱な大人とは縁遠い日々を過ごしていました。気が付けばサザンにプログラマーがゲストとして名を連ねる「さよならベイビー」や「君だけに夢をもう一度」など、楽曲アレンジが一層洗練されていくのですが、私の編集MDでは相変わらず浮くのでした。 壮年なのか老年なのか分からないまま時が過ぎ、プレイリストを作りまくる日々に。改めてサザンでプレイリストを作る、というお題を頂きますと、当然悩みます。ところが、年を取ると開き直ることを覚えます。開き直りついでに今まで難しかった楽曲を入れてしまおうと思いました。テーマは“鍵盤オリエンテッドなサザンオールスターズ”。裏メロまたは編曲の天才、原由子による、アコピやローズ、ウーリッツァー、クラビ、シンセ等々の妙技、ぜひお楽しみ下さい。 ビルボードジャパン 礒﨑誠二"
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