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★音楽的ハイブリッド感、どんなジャンルでも飲み込む雑食性 ★ノリの良さ、日本語の響きを活かした歌詞 ★桑田佳祐のフロウの面白さ、歌の上手さ  の3点を基準にセレクトしました。サザンオールスターズのどこが好きか?という答えは、リスナー一人一人違うと思いますが、私にとってサザンの魅力とは、驚くほどの幅広い音楽性を吸収し、誰もが楽しめる大衆音楽として吐き出す胃袋の強さであり、快楽的なグルーヴとともに、高揚感、面白さ、切なさ、くだらなさを自在に描き出すリリックであり、感情に直接作用する桑田佳祐の歌なのである、という思い込みのもと、削っては増やし、増やしては削ることを繰り返し、辿り着いたのがこの20曲です。サザンの全楽曲から20曲選ぶなんて無理、何かテーマを作って絞り込まないと……という苦肉の策だったわけですが、上記の3テーマを意識しつつ、このバンドのすべての曲を聴き直すという作業はまったく苦ではなく、はっきり言ってめちゃくちゃ楽しかったです(だってずっとサザンを聴いてるわけですから)。ロックンロール、ラテン、ブルース、R&B、レゲエ、フォーク、ヨーロッパ民謡、歌謡、演歌、沖縄音楽、さらにはエレクトロ、テクノ、ドラムンベースまでを貪欲に取り込みながらも、“どこからどう聴いてもサザン!”と焼き印を押すかのごとく生み出される楽曲、時代のトレンドとルーツ音楽を結び付けながら変化し続けるサウンドプロダクションなど、リリース順に追っていくことで、サザンオールスターズという国民的ロックバンドのヤバさを改めて実感することできました。そして、すべての真ん中にあり、“サザンらしさ”を担保しているのが、桑田佳祐のフロウと歌であることは言うまでもありません。  すべてが語り尽くされた感もある国民的バンドですが、掘れば掘るほど“なんだこの曲?!”という新しい発見があり、その曲が制作された背景を探ることで、古今東西の音楽に結びついてしまうサザンオールスターズは、まさにポップミュージックの桃源郷。と、こんな御託を書き散らかしている間にも、「走れ!!トーキョー・タウン」(『匂艶(にじいろ)THE NIGHT CLUB』のB面曲)という曲を見つけてしまい、おわ、これ、ニューウェイブじゃん!と驚いておりますが、とにもかくにも、必死のパッチで選んだ20曲で、このバンドの気持ち良さを存分に味わってほしいと思います。(森朋之)
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