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【ライブショートレポは説明文をスクロール🔽】 日々ライブハウスを駆け巡る、AWA MOSH PITクルーが毎月素晴らしかったアクトをライブレポと一緒にお届け🔥 2022年9月もAWA MOSH PITクルーは多くのライブをチェック。その中から35アクトをピックアップ! 一日も早く制限なく皆でライブを楽しめる日々が戻ってくることを願い、ライブハウスやアーティストへのエールも込めて、今月もこのプレイリストをお届けします。 ライブレポから当日の熱気やバンドの魅力を感じてもらえたら嬉しいです☺︎ 📝AWA MOSH PITクルー ライブレポ 9/2(金) ステレオガール@新代田FEVER :『Stand Still』のトッパーを飾ったステレオガール。MCはほとんどなく、轟音のギター、グルーブと迫力を生むドラムとベース、その音楽の渦の中心にVo.毛利安寿の力強く透き通った歌声が重なり響き合う。ステージの登場から去る瞬間まで、音楽でオーディエンスと語り合う、そんな時間だった。ライブハウスに響き渡る残響音がとても心地よかった。 9/2(金) Fennel@新代田FEVER :『Stand Still』のトリを飾った、tricotのBa&Choヒロミ・ヒロヒロのソロプロジェクト、Fennel。ポップでキャッチーなメロディーでありながら、どっしりとしたオルタナティブ・ロックサウンドが心にしっかりと響く。ライブで聴くヒロミ・ヒロヒロの歌声の透明感にも魅了されることだろう。Fennelとしてのライブはまだ数回、これからの活動にも注目だ。 9/3(土) Hakubi@JOIN ALIVE 2022 :京都3ピースバンド、HakubiがJOIN ALIVEに初登場。Neo Waltzは遊園地内のステージということでリハからVo.片桐はジェットコースターの身長制限を気にするなど観客とコミュニケーションを取ってホームな雰囲気に。そこからライブは「光芒」でスタート。片桐の透き通る歌声が北海道の大地に広がっていく。『JOIN ALIVE初出演、京都Hakubi!あなたの目の前に立って、そしてここに刻み込んでいきます!』そう宣言してから披露された「辿る」はサビで一斉に手が上がる。最新曲「あいたがい」は歌い始めの繊細さかとサビでの力強さの緩急にグッとくる。9月の北海道とはいえ残暑な中、この曲のときは心地いい風が吹いて自然もHakubiに味方しているようだった。『いつかこの曲を一緒にまた歌える日を信じて!』という一言から、この日ラストはシンガロングパートがある「悲しいほどに毎日は」。歌で再開の約束する実にHakubiらしいパフォーマンスでステージを後にした。" 9/4(日) Chevon@JOIN ALIVE 2022 :札幌を中心に活動する謎多きバンド、Chevon(シェボン)がJOIN ALIVEに初登場。ライブは「No.4」で始まったが、長髪に緑メッシュで性別不明のVo.谷絹茉優の歌声に観客みな驚愕するのに時間はかからなかった。高音にシャウト、ファルセット、濁声などを自由自在に使い分ける歌声。遠くで声だけ聴いていた筆者の同行者がツインボーカルのバンドだと勘違いするほどの信じられない音域だ。楽曲もロックをベースにトリッキーで中毒性の高いものばかり。それをライブで鳴らせる演奏力も見事。『またここで会いたいから…もう次はないと思って歌う』そう話したが、もっともっと大きなステージに立つ姿しか浮かばない圧倒的なアクトだった。選曲は幼い子供のような声と男性的な力強い歌声が1つの声帯から生み出されカオスを感じた「革命的ステップの夜」を。 9/4(日) the pullovers@西永福JAM :the pullovers pre.『「夜はもう怖くない」FINAL~3rd Anniersary~』。2019年9月4日の新宿SAMURAIから、the pulloversは始動。そこから3年を迎え、始動した日のライブを観に来ていたお客さんもこの日訪れていた。あっという間の3年間、全ての人のおかげでthe pulloversが3歳を迎えられた、とVo.Ba.のCettiaが感極まりながら話す姿に胸を打たれた。新曲も初めて披露されたり、約1時間の長尺セットリストにはたくさんの想いが詰まっていた。これから"生活に寄り添える音楽"を届けていってほしい。この日のセットリストからは、the pullovers始動前からある大切な曲「この歌にのって」をピックアップ。 9/9(金) harue@渋谷WWW :『harue 青い春ツアー2022“ファイナル” ワンマンライブ』の会場の渋谷WWWには多くのお客さんがつめかけていた。ライブは「theme」のSEが流れ始め、メンバーがステージに登場しスタート。ロックバンドharueのライブには突き上げる拳が欠かせないが、この日は90分間、これまで以上にたくさんの拳が突きあがった。新曲2曲も入れながら今のharueを感じることができたセットリストだった。今回のツアー前半は思うようにいかないこともあったけど、たくさんの人に支えられて、ツアーファイナルを迎えることができた。闘いながら、夢を追い続けるharueの躍進はまだまだ止まることはないだろう。この次はどんな光景を見せてくれるのか、楽しみでしょうがない。 9/9(金) Chilli Beans.@LIQUIDROOM :2019年結成の3ピースバンド・Chilli Beans.のバンド初となるワンマンライブ。1曲目「See C Love」のイントロから重厚なベース音が鳴り響くと、そのルックスからは想像できないヘヴィーなロックサウンドがフロアを包む。思わず耳を疑った観客も多いはずだ。手を上げクラップをし、音に乗る前半から中盤にはアコースティック編成ではゆったりと聴かせる一幕も。初ワンマンとは思えない緩急もつけた堂々たるステージング。後半戦、再びロックモードになってからは洋POPの要素をふんだんに盛り込みギターリフも癖になる「This Way」「blue berry」の流れでノックアウトされた。本編最後は「School」。最高潮の盛り上がりで締めくくった。絶対にライブを観るべきバンド、Chilli Beans.。またシェキララしに行きたい。 9/11(日) GLIM SPANKY@渋谷クラブクアトロ :VINTAGE ROCK × チケットぴあ presents『FUTURE RESERVE vol.2』に登場したGLIM SPANKY。「シグナルはいらない」からライブはスタート。「w.o.d.とのツーマンは初めてだったが、対バンがw.o.d.ということで、セットリストはロックな曲が多めです」とMCの通り、ロック純度100%のライブにフロアの熱気はどんどん上がるばかりだ。ライブハウスに、最高のロックな夜が訪れた。そしてバトンは、w.o.d.に渡された。 9/11(日) w.o.d.@渋谷クラブクアトロ :VINTAGE ROCK × チケットぴあ presents『FUTURE RESERVE vol.2』に登場したw.o.d.。「リビドー」からライブはスタート。MCはほとんどなく、フロアをぶち上げる楽曲から、しっとりめの楽曲まで、幅広いロックを堪能することができた。w.o.d.はスリーピースとは思えないほどの爆発力が特にライブで感じることができる。9/21リリースの新アルバム『感情』からの楽曲が多めのセットリストだったが、ライブ終盤の「モーニング・グローリー」からの「Mayday」のフロアの熱狂は最高だった。そんなロックな夜は最後「Sunflower」でしっとり且つ爆音で締めくくられた。 9/12(月) yutori@渋谷 Spotify O-Crest :明くる夜の羊 ツアー初日、一番手はyutoriが登場。1曲目「煙より」から手拍子が起こり拳が上がる熱狂の空間に。Vo.さとうことこのパンチ力のある歌声がこの日も観客の心を掴む。途中、明くる夜の羊の「燈した先に」をカバーするなど、この日だけの見どころも。中盤、呼んでもらったことに感謝を告げるMCの後は疾走感を抑えた「キミニアワナイ」「午前零時」で雰囲気を変えるのだが、囁くように歌ったり声を震わせたりと歌声に表情がありグッと引き込まれる。ラスト2曲はyutoriの始まりの曲「ショートカット」と人気曲「君と癖」。再びフロアを拳でいっぱいにしてステージを去って行った。 9/12(月) Organic Call@渋谷 Spotify O-Crest :明くる夜の羊 ツアー初日、2番手は当初出演予定だったarneのピンチヒッターでOrganic Callが登場。1曲目は『めざまし8』EDにも起用された「ブルーアワー」。シンガロング部分ではVo.ヒラタナオヤが『拳で歌え!!』と叫ぶとフロアは拳で埋め尽くされる。続く「茜色、空に灯す」でも、観客は待ってましたと言わんばかりにイントロ時点で拳を突き上げ、開始2曲でフロアを掌握。『音楽を信じているし、音楽を誰よりも愛している!!』力強い宣言の後は代表曲「朝焼けに染まった街へ」で盛り上がりは最高潮に。自身で"スーパー代打"と言っていたが、まさにその通りのステージングで明くる夜の羊にバトンを繋ぐのだった。 9/12(月) 明くる夜の羊@渋谷 Spotify O-Crest :千葉県佐倉市発4ピースロックバンド、明くる夜の羊のツアー初日。スーパー代打のオガコからバトンを受け、ニューアルバム『juvenile』の楽曲を中心に披露。アルバムを音源で聴いて感じられた音楽性の広がりがライブにも見事に反映されており、印象ががらりと変わる瞬間も。まだツアー中なのでセトリバレにならぬよう、細かい言及は控えるが、気になった人はぜひツアーに足を運んでほしい。 9/16(金) Suzumushi@赤坂 navey floor :aioi 2nd EP Release Event『あの夏の終わり』に登場したSuzumushi。ライブは「Minto Mojito」からスタート。誰しもが抱える葛藤や心の苦しみを、優しく包み込んで、少しでも前向きにしてくれる音楽を届けてくれた。ポップで明るい時間の経過と共に、ライブハウスのみんなが幸せを感じられるライブだった。 9/16(金) 一寸先闇バンド@赤坂 navey floor :aioi 2nd EP Release Event『あの夏の終わり』に登場した一寸先闇バンドのライブは、スタートから独特の雰囲気を放っていた。ライブならではのアレンジなど、音楽を楽しみながらライブで届ける姿にフロアも一緒に揺れながら呼応する。個性豊かな楽曲、個性豊かなメンバーによるライブアクトは、必見です。 9/16(金) aioi@赤坂 navey floor :aioi 2nd EP Release Event『あの夏の終わり』のトリを飾った、aioi。この日から2nd EP『街にリンドウ』がリリースされ、収録の4曲を曲順通りに披露。「Focus」の疾走感と爽やかさ、「Matsuri」の特徴的なフレーズと哀愁、「Adapt」の幻想的な世界、「Vacancy」の透明感、それぞれの楽曲の個性をライブで感じることができた。ライブのアンコールでは、ライブハウス全体が明るく楽しくなる「tamed」で幕を閉じた。 9/17(土) 肉球ポコポコ団@新宿BLAZE :"TOKYO CALLING 2022 新宿編"のJUNE ROCKコラボステージのトッパーを飾った、肉球ポコポコ団。"4体"のメンバーがステージに登場すると会場からはどよめきが起きたが、ひとたびライブがスタートすれば、疾走感のあるロックナンバーでライブハウスには自然と突きあがる拳の光景が広がった。MCも含め、唯一無二のライブアクト、是非機会があったら観て欲しいロックバンドだ。 9/17(土) ヒナタトカゲ@Shinjuku HEIST :"TOKYO CALLING 2022 新宿編"のLONG PARTY RECORDSコラボステージのトッパーを飾った、ヒナタトカゲ。「愛故に」や「明日には」など、ライブハウスを熱く、拳を突き上げるセットリストに大興奮の時間だった。MCで、皆からの優しい言葉をライブで思いっきり歌って返す、の言葉の通り歌詞の一つ一つが心に真っ直ぐ突き刺さった。 9/17(土) バックドロップシンデレラ@新宿BLAZE :"TOKYO CALLING 2022 新宿編"のJUNE ROCKコラボステージに登場した、バックドロップシンデレラ。リハから「バズらせない天才」「台湾フォーチュン」とキラーチューンを披露し、ウンザウンザの準備は着々と整っていった。ライブは「亡霊とウンザウンザを踊る」からスタートし、いきなりヘッドバンキング!「フェスだして」では途中、TOKYO CALLING常連の打首獄門同好会が今回出演していないことから「日本の米は世界一」を演奏したり、まだ声を発することができないから、マスク越しに口を閉じて声を出して"フェスだして"を一緒にシンガロングしたり、この瞬間このライブでしか味わうことができない時間だった。新曲「HATEです」、「2020年はロックを聴かない」とコロナ禍にリリースされた楽曲も披露。ライブの終盤も手を止めることなく、ウンザウンザで踊り狂い、最後の一滴まで出し切った。 9/17(土) POT@HOLIDAY SHINJUKU :"TOKYO CALLING 2022 新宿編"のHOLIDAY SHINJUKUに登場した、POT。「TOKYO CALLINGがスタートした頃から呼んでもらっていて、それって常に良いライブを更新し続けているから呼んでもらえているって思っている。今はドラマーが交通事故で、今日はサポートドラムだけど、それでも更新する、そしてドラマーが帰ってきたらまた更新する。」というMCの通り、フロアは休みなく終始飛び跳ね回り、「I scream fuckin' day」のときのスカダンスの一体感の光景は素晴らしかった。これからも自身のライブを更新し続けるPOTのライブが楽しみでしょうがない。 9/17(土) BUZZ THE BEARS@HOLIDAY SHINJUKU :"TOKYO CALLING 2022 新宿編"のHOLIDAY SHINJUKUに登場した、BUZZ THE BEARS。今年で結成20年を迎えたバズベア、ニューシングル「STAND BY YOU」に込められた"そばにいる"という想いが彼らのライブを通して伝わってくる、それは優しくも背中を押してくれるようなことだ。コロナ禍で失われたライブハウスや仲間たちがいたけど、ライブハウスサーキットフェスの景色が少しづつ取り戻せてきている実感を感じることもできた。「雨はいつか止む、いやなことは続かんから!」からの「雨」でライブは締めくくられた。 9/17(土) AFTER SQUALL@新宿ACB :"TOKYO CALLING 2022 新宿編"の新宿ACBに登場した、AFTER SQUALL。ライブは「sauvage」からスタート。耳なじみのよいポップさとパンチのあるロックサウンドと、Vo.Gt. Taiyo Miyuの力強く透き通った歌声に、フロアは大熱狂。最新曲「Young」、「morningglow」など楽曲の幅の広さにも驚かされる。セットリストの最後は「EXTRA」で拳を突き上げて、最後は「rooling」でフロアのボルテージを最高潮にまでぶち上げた! 9/17(土) ego apartment@HOLIDAY SHINJUKU :"TOKYO CALLING 2022 新宿編"のHOLIDAY SHINJUKUのトリを飾った、ego apartment。ステージ中央に扇形に並べられた3本のマイクは、筆者は初めて観た光景だった。久しぶりの東京でのライブ。一度聴いたら癖になる中毒性の高い、ギター、ベースのリフにライブハウスが揺れる。自由にそして純粋に音を楽しむライブはとても心地の良い時間だった。 9/18(日) Hwyl@下北沢DaisyBar :"TOKYO CALLING 2022 下北沢"のDaisyBar一番手は2ピースバンド、Hwyl(ヒュイル)。1曲目の「セカイヘイワ」からgt.vo あきたりさのロックの衝動を感じる力強い歌声がフロアに響く。続く「SIREN」は圧巻で、歌い出し "頭の悪いお医者さん 中身がブサイクな美人さん" でも象徴的だが、飾らない言葉で綴られる歌詞は耳に残るし、そこに歪んだギターと感情のこもったボーカルが絡むと只々かっこいいのだ。「暮らし」は韻を踏みつつの小気味いいリズムで観客を躍らせ、「戯れ言」ではクラップで一体感あるステージング。全8曲さまざまな一面を見せ、小柄な女子ふたりというビジュアルをいい意味で裏切る力強さで観客を引き込むアクトだった。 9/18(日) くだらない1日@下北沢SHELTER :"TOKYO CALLING 2022 下北沢"で、下北沢SHELTERに登場した、くだらない1日。ライブではほとんどMCが無く、曲を次々と演奏。轟音の渦と音圧の強さ、演奏力とライブアクトに、一度観たら惹きこまれて抜け出せなくなることだろう。エモ・ポストロックが好きな人は、絶対に観て欲しいライブバンドだ。 9/18(日) Mercy Woodpecker@下北沢ReG :"TOKYO CALLING 2022 下北沢"で、下北沢ReGに4人組ギターロックバンド・Mercy Woodpeckerが登場。1曲目「アルターエゴ」からギターが前面に出たロックサウンドを鳴らし、フロアには多くの拳があがる。Vo/Gt.直江晋太郎の『熊本、マーシーウッドペッカーです!最後まで飛ばしていくぞよろしく!』の一言から、続く「subliminal」ではロックの熱量をさらに上げる。MC挟んでからは一転、「ストロボデイズ」からは美しいメロディと幻想的な歌詞世界で観客を魅了。"大事な歌" と一言を添えて披露されたのは「さよならスターライト」。『これはお別れの歌じゃない、君と僕らを繋ぐ未来の歌だ!』そんな力強いメッセージが印象的だった。最後はミディアムナンバー「U」で心地いい余韻を残しステージを後にした。 9/18(日) ユアネス@下北沢シャングリラ :"TOKYO CALLING 2022 下北沢"でユアネスがシャングリアのステージに登場。1曲目「凩」の最初のフレーズをVo.黒川侑司が口にした瞬間に会場の空気が変わる。続く「ヘリオトロープ」でさらに彼らの世界観へ誘うと、最近のライブ定番「日照雨」では歌詞の"水槽"のイメージそのままに聴き手をどっぷりと引き込んでいく。『黒い服ばかりで怖い奴らかと思うかもですがこれは衣装なので安心してください』とMCでほっこりとさせた後、披露したのは「私の最後の日」。ひたすらに美しい旋律、切ない歌詞。それをVo.黒川のあたたかくも儚い歌声が包み込む。あえて真っ暗なステージに照明1つで歌い上げ、照明がフロアを照らすと観客は誰も微動だにできずに聴き入っていた。ぜひ一度ライブで体感してほしい1曲だ。 9/18(日) リュックと添い寝ごはん@下北沢シャングリラ :"TOKYO CALLING 2022 下北沢"でシャングリラに登場した3ピースバンド、リュックと添い寝ごはん。メンバーで顔を合わせ気合を注入してライブは開演。7月リリースの「サマーブルーム」と代表曲「青春日記」で序盤は夏を鳴らす。「青春日記」はライブだとベースの音圧が上がり、よりロック感が増す。それがフロアの熱気にも反映され、フロアではどの曲でも多くの拳が上がっているのが印象的だった。一方、演奏以外では『こんにちは』と何度も挨拶して観客が笑顔になるなど、おだやかムード。そんな尊いギャップと、リュクソにしか出せないキラキラした青春感あるサウンドに包まれて、絶対にライブを観るべきバンドだと痛感させられるアクトだった。 9/19(月) LUCCI@TAKE OFF 7 :"TOKYO CALLING 2022 渋谷"でTAKE OFF 7に登場した、LUCCI。天候やまだ色々と不安が残るなか、ライブハウスには大勢の人達がつめかけていた。その光景を見て、Vo/Gt 三浦弦太が「みんなの好きで溢れる愛のある時間にしよう!」という言葉のとおり、優しく暖かい熱気がライブハウスを包み込んだ。ライブセトリの最後のMCで「バンドがみんなから求められる、ライブハウスに求められる、そして与え合う、そんな求め合う関係、与え合う関係、そんな関係でいたい」の言葉のとおり、深い絆ここライブハウスはたくさんの人が繋がっているんだと実感した。 9/19(月) ヤユヨ@Spotify O-nest :"TOKYO CALLING 2022 渋谷" O-nestのステージに4ピースバンド・ヤユヨが登場。開演前から人が押し寄せる中、ライブは早くも定番曲となっている「futtou!!!!」でスタート。Vo.リコの歌声と力強いビートで曲名の通り、すぐにフロアを沸騰させると、ライブでは手拍子が楽しい「うるさい!」「いい日になりそう」とアップテンポを連投。リコが拡声器を片手に持ち披露したのは「ピンク」。ここから序盤と雰囲気をがらりと変え、ダークで音圧もヘビーな「おとぎばなし」へと繋ぐ。曲の世界観によってリコから感じ取れるオーラも変わっていくのが非常に印象的だった。後半は「さよなら前夜」など、女子4人組ならではの表情豊かで日常をきらきらさせるバンドサウンドを鳴らし締めくくった。 9/19(月) Ivy to Fraudulent Game@duo MUSIC EXCHANGE :"TOKYO CALLING 2022 渋谷"で、4人組ロッ クバンド・Ivy to Fraudulent Gameが登場。Gt&Vo 寺口宣明が『トーキョーコーリングいこうぜ!!』と叫び、疾走感ある「オートクチュール」でいきなり歪んだギターが鳴り響く。続く「オーバーラン」では自然と手拍子が起こりボルテージが上がっていく。『今朝悲しいことがあった。見てくれてるあなたのおかげでここに立てている』と感謝を言葉にして披露したのは「泪に唄えば」。前向きなメッセージがこれでもかと詰め込まれたロックナンバーに心を打たれる。『俺たちのライブ楽しいでしょう?』そう投げかけるとフロアからは大きな拍手。最後は代表曲「Memento Mori」。誰もがこのままライブは終わると思った。しかしこの曲の途中、寺口は涙で歌えなくなった。途中話した悲しいこと、それは祖母の死だった。メンバーが寺口に駆け寄り、観客は一斉に手拍子で背中を押す。このときの一体感は言葉では表せないものがあった。曲中、寺口は天に指を指した。天から地上まで、その歌声はどこまでも響いていた。 9/19(月) バウンダリー@Spotify O-Crest :"TOKYO CALLING 2022 渋谷"のO-Crestに登場した、大阪の3人組ロックバンド、バウンダリー。リハーサルから「ラブソング」「明日」「神様」でフロアには既に拳が突きあがり、熱気を帯びて、ライブがスタート!TOKYO CALLINGは2020年にオーディション枠からステージに立てなかった悔しい想いがあったけど、今年は"列伝ステージ"に立てた嬉しさを爆発させた、バウンダリーらしい真っ直ぐなロックを届けてくれた。MCで「どんな時でも大丈夫、明日からまた頑張れる力がライブにはあると思ってる、私たちもそれになりたい!」の言葉の通りバウンダリーの音楽は暗闇を明るくしてくれる力を持っている。そんな熱狂のライブのラストは「あの言葉」でライブハウスを最高潮にしてくれた。 9/19(月) クレナズム@WWW X :"TOKYO CALLING 2022 渋谷"で福岡4人組シューゲイザーバンド・クレナズムがWWW Xのステージに登場。ライブは挨拶代わりに4人で轟音を響かせる「白い記憶」で開演。儚さと力強さを合わせ持った萌映(Vo.Gt.)の歌声でグッと引き込むと、「杪夏」「ひとり残らず睨みつけて」と瑞々しさと疾走感あふれる夏曲を連投。まこと(Ba.)とけんじろう(Gt.)が同時に手を上げると観客がそれに応えて拳を突き上げる。3年ぶりのTOKYO CALLING出演、この日この時間を選んだ観客に感謝を告げたあと後半戦は再びシューゲーザーモードに。圧巻はポエトリーリーディングを交えた「わたしの生きる物語」。生きることでの葛藤を言葉に乗せ、それでも前を向く強さを見事に4人で表現。音が鳴り終わった時信じられないほどの静寂が会場を包み観客は微動だにしない。どれだけ観客を引き込んでいたのだろう。音源では味わえない世界を見せつけステージをあとにした。 9/19(月) THE 2@Spotify O-nest :"TOKYO CALLING 2022 渋谷"、O-nestのトリはTHE 2。"友達の彼女に手を出しなさい"のフレーズが強烈な「ルシファー」でライブはスタート。さらに「ケプラー」を続け序盤2曲でフロアの熱は最高潮!豪雨だったこの日、イントロで沸いたのは「土砂降りの雨が降った街」。選曲が憎い。『昨日久しぶりに元カノにあったら分かったことがあるって。あなたが最低な人間だったってこと』と赤裸々なMCを挟み、観客を完全に味方につけて、後半に披露されたのは山口一郎プロデュースの再始動作「恋のジャーナル」。もはや祭りのように観客の手が上がり手拍子が鳴り、ライブで真価を発揮する曲であることを証明した。リハから終始、まるでナイルのような長い盛り上がりをクールダウンさせるように最後は最新曲「ミスサンシャイン」で締めくくった。 9/22(木) ヨイズ@新宿LOFT :あるゆえ企画「東京騒音夜 2022」にヨイズが登場。「悲しみにも花束を」でライブはスタート。胸を締め付けるような世界観の楽曲だが、ライブだとVo,Gt 佐藤リョウスケの歌声に感情がグッと入っていて演奏も力強く、「ロック」を色濃く感じる。『紫月(あるゆえVo.)が好きだって言ってた曲をやります』と告げてからの「ナイトマイン」はその疾走感で観客の拳が上がっていく。佐藤リョウスケが鍵盤に座りしばしの沈黙から、"あなたの血管まで愛したいのに" という印象的なフレーズと繊細な歌声で始まったのは「深爪」。生々しくもなりえるテーマも抜群の言葉選びで叙情的な面が前面に出ており、美しいファルセットも鳥肌もの。騒音とエモーショナルな歌声に引き込まれるすばらしいアクトだった。 9/22(木) あるゆえ@新宿LOFT :あるゆえ企画「東京騒音夜 2022」。仲間たちの騒音が鳴り続けた一夜のトリはもちろん、あるゆえ。新曲「極楽鳥花」でライブはスタート。1曲目から騒音で観客の心を撃ち抜くと、続く「ライブハウス」ではVo.紫月の力強い歌声が炸裂。さらにフロアの熱量を上げる。この日特に印象的だったのは「讃美歌」。メンバーの合唱で始まるスタートから求心力があり、サビの勢いで拳が上がり、最後のサビ前には一斉に手拍子。まさにライブで盛り上がる要素全部入りだ。MCでは出演した仲間たちと観客に感謝を告げ、さらに『苦しい辛い夜に、あんたの耳を塞ぐことができたら…そう思ってイベント名をつけた。あんたの一部になって戦ってやりたい!』と自分たちが音を鳴らす意味を真正面から示す。その姿に揺るがない意志を感じた。ライブ初披露の「一閃」含め、ニューアルバムの楽曲がどれもライブで輝いておりこれからの活動も俄然楽しみになる騒音鳴り響く夜だった。
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