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70年代の日本映画は、従来の自社の直営館での2本立てのプログラムピクチャーから、角川書店や徳間書店などの外部の業界が、洋画チェーン等を使用し大量宣伝での1本立て興行で、新たな映画ビジネスを提示し始めた時代でした。 ①『HOUSE』(77年)……大林宣彦 商業映画初監督作品。当時の若手アイドル女優、池上季実子、大場久美子、神保美喜 等出演。 音楽は、小林亜星と《ゴダイゴ》のミッキー吉野。ゴダイゴの楽曲も使用されてます。 映画は、今も世界の映画館、映画祭で繰り返し上映されているカルトなファンタスティック・ホラー。 日本での同時上映は、山口百恵、三浦友和 主演『泥だらけの純情』 ②⑤⑦『黄金のパートナー』(79年)……西村京太郎の『発信人は死者』を原作にしているが、男二人(藤竜也、三浦友和)とひとりの女( 紺野美沙子 )の、財宝をめぐる青春ミステリーアドベンチャーという設定は、 フランス映画の二人の男(リノ・ヴァンチュラ、アラン・ドロン )とひとりの女(ジョアンナ・シムカス)『冒険者たち』をイメージしている、原作からなのかな?。 映画人は『冒険者たち』が好きみたいで、千葉真一も真田広之、秋吉久美子と『冒険者カミカゼ』で、オマージュを捧げている。 音楽は高中正義と来生たかお、シャレオツ! ③『火の鳥』(78年)……漫画家 手塚治虫のライフワークを名匠 市川崑監督がまさかのアニメと実写の合成で《黎明編》を映画化しました! 高峰三枝子、若山富三郎、草刈正雄 等オールスターキャスト! 音楽は 深町純、テーマ曲はミッシェル・ルグラン。主題歌は 松崎しげる。ハイ・ファイ・セットはカバー曲。 本来二部構成で、続編の予定の《宇宙編》は本映画がコケたため、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(80年)として御色直し。 ④『ブルー・クリスマス』(78年)……名脚本家 倉本聰のオリジナル・シナリオを、名匠 岡本喜八が映画化。勝野洋、竹下景子、仲代達矢 主演。 頻繁に現れるようになったUFOを目撃した人の、血液が青くなる事態が発生。政府はその事を隠蔽し、葬り去ろうとする…… クローズアップや、不安定さを感じるカメラワーク。不気味なムードは必見の娯楽作です。 主題歌を歌うチャーは、当時人気絶頂のロックシンガーだったが、『ブルー・クリスマス』発売直前、覚せい剤取締法違反が発覚。プロモーションなどが出来なかった記憶があります。 ⑥『燃える秋』(78年)……五木寛之 原作。70年代の他業種参入の波に乗って、竹久みちとのカップリングでお馴染みの、三越デパートの社長 岡田茂の企画で、10億円の製作費で作られた。 監督は、『切腹』『人間の條件』の名匠 小林正樹、 主演は、希望した栗原小巻のスケジュールが合わず、真野響子に。共演 北大路欣也、小川真由美。 ペルシャ絨毯に惹かれる女性の、愛や幸せ以上の大切な何かを求める姿を描く文芸大作。 音楽は、世界的な現代音楽家 武満徹(『ライジング・サン』)。主題歌は、作詞 五木寛之、作曲 武満徹、歌はハイ・ファイ・セット。 会社を( 三越 )を私物化して、私腹を肥やしていた岡田茂の不祥事の一つとして数えられた作品として、VHS時代も含めソフト化されてない。 ⑧「はるかな旅へ」……『アバランチ・エクスプレス 愛のテーマ』日本版イメージソング。 1979年のアメリカ映画『アバランチ・エクスプレス』マーク・ロブソン監督の遺作、また、主役を演じるロバート・ショー( 『007 ロシアより愛をこめて』の殺し屋グラント )の遺作でもある。……なんてこったい ⤵︎ 。 冷戦を背景に、西側へ亡命しようとするソビエトの将軍をめぐる、東西のエージェントの闘い。 当時 人気絶頂のゴダイゴを映画の宣伝に使おうと企画したが、作品と映画のイメージが違い過ぎ、実際に効果ある使い方が出来なかった…ってのが理由かなぁ… 映画を観て この曲を聴けば、わかる気がしますね。
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