浅田次郎はオッサン泣かせな物書きだ。
特に好きな連作短編に「霞町物語」がある。
昭和40年代半ばの霞町(今の西麻布)界隈で
青春を謳歌したお洒落な山の手の不良と
その家族の物語だ。
全八編の内、私が思わず眼から鼻水垂らしたのは、「夕暮れ随道」と「卒業写真」の二編だが、それはさておき、たびたび登場する青山のパルスビートという実在のディスコで、当時DJ をしていた石田亨氏が後書きを書いている。氏が、当時いつもかけていたと曲名を挙げた60年代のR&B に、きっと当時かかっていたと私が思う数曲を足して、このプレイリストにした。
昭和40年代の東京に想い出が有るオッサンは、このプレイリストを流しながら「霞町物語」を読め。そしてお気に入りの一編を見つけて…泣け。
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