下北沢のギターロック

歌詞

下北沢の周辺は 売れないバンドマンの巣窟 その彼女はだいたい憂鬱 24歳を過ぎて焦りだす 売れたいって言うあなたが頑張る 曲作りよりコネ作り スタジオよりも多い飲み会 彼女だって2人で飲みたい 無けなしの金で見に行っている 友達のライブ行く意味なし 身内ノリでアンコールもなし 本人に聞こえぬ様ダメだし 似通ったギターロック 母に言わせりゃみんなバンプ 見えないものを見る前に 前髪切って現実を見ろ 傷舐めあって慰めあって 影響という名でパクリあって バンド史上最大のニュースは 大体 解散 「音楽性の違いで」っていまさら 「方向性の違いで」っていまさら 「飽きた」って言って 「つまんない」って言って 「売れなかっただけだ」って 言ってくれ そんなテンプレートな理由で つまんねえ言い訳で 「ごめんね」なんて言われたって 言われたって 埼玉に住むバンドマン 諦めた嘘つきの吹き溜まり 本音隠して 本名隠して 同棲している彼女も隠して 「一人は辛い」「独りは辛い」 嘘つきなお前を見てるの辛い アイドルみたいなバンドマン お前の夕飯どうでもいい お前のペットもどうでもいい ライブの告知もどうでもいい ってアレ？ 俺すでにファンじゃねえ！ もうなんでもいいから唄ってくれ 惰性でやるなら辞めてくれ 趣味でやるなら教えてくれ このままじゃ解散したって ニュースにすらならない 「音楽性の違いで」っていまさら 「方向性の違いで」っていまさら 「飽きた」って言って 「できた」って言って 「ケンカしただけだ」って 言ってくれ そんなテンプレートな理由で つまんねえ言い訳で 「ごめんね」なんて言われたって 綺麗な言い訳で納得させないで 綺麗な言い訳で納得してないで 「また会おう」って言ってた 「ついてこい」って言ってた 「絶対」って言ってた 言ってた 知ってた 嘘つき 辞めてしまったバンドマンに 突きつけられる就職難 あんなに熱く話してた 夢も希望も絶望に変わる 明日もバイト明後日もバイト 明々後日も バンドで一番多く使った言葉を バイトで一番多く使ってる 「ありがとうございました」