モノ

歌詞

少年は生まれつき大きな傷を 顔に持ってた 周りはその傷のことを 醜いと嗤った 少年の心には同じような傷がついた ただ彼女だけは 違う笑い方を知ってた この中で悪者は誰だろう 少年はモノを操る才能を持ってた だから人形を操って彼女を喜ばせた 毎晩、毎晩のように喜ばせた 少年は嬉しかった でもすぐに状況は変わっていく 彼女は言った 「それにはもう飽きてしまった」と だから少年は知る 「新しいことをしなければ 嫌われてしまうんだ 今度は何をしよう」 この中で悪者は誰だろう 少年はモノを操る才能を持ってた 次は人形を操って 嗤った者にイタズラした そしたらまた彼女は喜んだ 少年は嬉しかった でもすぐに状況は変わっていく 彼女は言った 「それにはもう飽きてしまった」と そう 少年は知っている 「新しいことをしなければ 嫌われてしまうんだ 今度は何をしよう」 この中で悪者は誰だろう 次は少年の傷のことを 嗤った者を操って 嗤った者を傷つけた そしたらまた彼女は喜んだ 嗤った者が喋らなくなるまで操った でもすぐに状況は変わっていく 彼女は言った 「それにはもう飽きてしまった」と だけど 少年はもう 誰も操りたくなかったから 今度は自分を操った 自分を操ってヤキモチを知った 「あなたのことが好きです」 彼女は言った 「あなたにはもう 飽きてしまったから ああ、さよなら」と 自分を操る少年は酷く落ち込んで 何も考えられなくなってしまった だけど少年を操った自分は 至って冷静だった 彼女のことを操ればいいから 彼女は笑った 少年は幸せだった もう彼女は少年を飽きない 「だって僕のモノだから」 この中で悪者は誰だ