吾輩は猫でなく 猫背気味の人間である 名前もありますが 多分皆忘れてる この世界に視線を合わせる事が 出来ずに足元ばかりを見ていた ちゃんとしてる人達が ちゃんとしてる顔で ちゃんと生きている その中に 上手く混ざれない 吾輩のエゴである そんな事わかってる 落とした物を探し続けて 下ばかり見ている 吾輩のエゴである それでも明日は来る 生きてるだけで偉いなんて 残酷すぎる 昼の街には笑声が満ちて 誰かの幸福が陳列されている 眩しさとはまるで 暴力みたいで 目を逸らした者は 置いて行かれる 優しさは何時も少し遅すぎて 雨あがりに差し出された 傘みたいです 吾輩のエゴである 俯いたままでいる 似合わない人生を望む程 愚かでもない 吾輩のエゴである 夕暮れはずるいよな 殺してもくれないくせに 心揺らすから ねえ ちょっと 疲れたな 吾輩のエゴである 繰り返すだけ 生きる理由もなく 死ぬ理由も足りていない 吾輩は猫背である 名前はあるけど 多分皆忘れてる
