放課後の雨はいつも急に降り出して 「しょうがないね」って笑った 君の髪が濡れてた 傘はふたつしかなかったあの日の 歩行時 僕と君とあと一人、 その距離がもどかしかった どうして言えなかったんだろう その手を取ってしまえばよかった 「好きだよ」たったそれだけを 傘はふたつしかなかった 君とあの子が相合い傘で歩く 僕は後ろから何も言えず ただ笑って濡れてただけだった It's so bittersweet 思い出ってやつは 残酷なくらい綺麗だね 卒業してそれきり 会うこともなくなって ふと見かけた SNSに君の名前があった 違う街で誰かと笑う君がいて それでいい、それがいいって 自分に言い聞かせた 傘はふたつしかなかった きっと運命なんてそんなもんだった 君が選んだ未来は 僕じゃなかった、それだけの話 でも今もまだ あの雨の匂いが胸を締めつける
