早咲きの桜吹雪いて あなたの顔を色づける 今年も僕が来たよって 私に春が囁く 私の嫌いな春が 別れを運ぶ春が あなたを遠くへ連れていく 私を残して あなたの好んだ春は 私は苦手で あなたの目に映るこの春は 綺麗だろうか 眩しいだろうか 春は嫌いだと叫んで あなたといたいと叫んで 空想、 妄想してみてもやっぱ足りないや! 冬の殻に閉じこもって あなたの事を考えます それじゃだめかな 開花予報を裏切って 春うらら輝かした 「こんな春はもう来なくていいよ」 と呟いた 陽だまりのなか 桃色に染まる街で 吹雪いた桜が 私とあなたの思い出色づける 六弦を奏でるあなたの 笑顔が脳裏に浮かびます 憧れて買ったギター メモしたコード、カポタスト 教えてもらったFコード、 ブルース・セッション あなたの奏でる音楽に私は虜で あなたへの思いを音楽で 伝えられたら そう思っていた 春が去って 雨が降って 紫陽花の青 水溜まりに映った 君はもういない 春のせいだ 春のせいだ 春のせいだ 春は嫌いだと叫んで あなたといたいと叫んで 空想、 妄想してみてもやっぱ足りないや! 冬の殻に閉じこもって あなたのことを考えます それじゃだめかな 春は嫌いだと叫んで あなたといたいと叫んで でもこの声はやっぱあなたには 届かなくて 春の野原に寝そべって あなたの事を考えます 「これがいいかな」 春よどうか私の 記憶の彼は連れていかないでね 五年後も十年後も私が死ぬまで でもあなたと過ごした思い出は 「音楽」として大事にとってあるから たぶん大丈夫
