冷え切る風が 喉を伝う季節は いつもと違った 街に見える気がした 栞挟んで しまい込んで 氷が溶ける前に 歩き出さなくちゃね あなたが話す 言葉が落ちてく 数え切れない 優しい嘘には 色がないから 癒えない傷を隠すだけで 私さえも置いていって 気付かないフリをしてる 窓辺に咲いた花はそっと 春風を告げて すれ違った記憶もきっと 消えてしまう あなたの好きなものを 好きになってく それが全部だって 分かったつもりだった ダメなとこに目を瞑って 飾り付けたような 日々は綺麗だった 当たり前と 疑うことさえ 知らずに捲り続けたページは 色がないから さよならなんて言えなくて 理由ばかり探してた 今も見えないけど 窓辺に咲いた花はそっと 春風を告げて すれ違った記憶もきっと 消えてしまう