どれくらい あとどれくらいでいい? 夜をかける 箒星をつかむまで 溶け出した 白い道は汚れて 忘れかけた あの日の願いごと 四等星の灯りが にじみだす 見上げた 空は ひとりを映す 静かな 夜に 走る胸騒ぎ 手放せない 古びた夢に 吹きぬける風 かじかんだ手 寂寥の路地 足早に歩く 夢に見た 一等星は誰かのもの 白い息は 声にならず消えてゆく 四等星のもろさに 胸を打つ 吹かれた 雲は 光を隠す ひろがる 黒に 星をみつける ほどけた 夜は 雪へと変わる 気づけば 空は あしたを映す 遠く響く ひかりは胸に 残されてゆく どれくらい あとどれくらいでいい?