重ねた口付けでわからない これは本当か、嘘かも 狂信者は救われたのさ 差し出された、その手のひら もしも神が望むならば この身を差し出そう 微睡むような夢を共に アルカディアはここに在るさ 知恵の林檎はいらないから 全て委ねてくれよ 落ちてゆこう、花を散らして 二人は手を繋いだならもう 正義も理性もいらないさ 愛してしまった 与えられるものは何もない だけど奪いたいお前を 重ねた口付けで分からない 本当も嘘も、みんな 歪んだままで 浅はかなその優しさに 触れてしまった、この手のひら もしも願いが叶うならば 同じ夢の中へと 落ちてゆこう、狂気の水辺 もう二度と目が覚めないほど 深く深くへ溺れてなお 心未だもどらぬまま 抱きすくめて 縛り付けた その白い手の指輪 変われなどしないはずの心で 愛してしまった 許されることのない傷跡 それでも手を取るお前が 重ねた口付けでわからない 差し込んだ光がやけに綺麗 与えられるものは何もない だけど奪いたいお前を 重ねた口付けで分からない 本当も嘘も、みんな 歪んだままで、微笑んだ
