ぬかるみ

歌詞

ただの小さな絶望なんかじゃ 僕は壊せないよ 今日も夢から覚めて 見えない日差しの下で そして夜を踏んづけて 幾つ数えてきたんだろう 遠く薄れた僕の影 君は何を見ているの？ もう雨には飽きたから 僕はせめて傘を捨てよう ぬかるみの中　ひとりだけ グラウンドの隅で決めた 買いたての靴は泥にまみれ 僕は嗤(わら)っていた 零れ落ちていく刹那に背を向けて 果てない空眺めては 思い通り進めない毎日 僕は許せないよ 変わりたいんだとぐらついていた影 その本気に答える全力を 虹は要らない 代わりに僕が翔ぼう　(何度でも) 誰も壊せないよ　僕らの足跡 諦めていたいつかの夢が　(今は) 運命の非情さに 負けない心が　(どこに) 肝心の一歩を踏み出す勇気が 君に追いつく力が　(あるのだろう) 延々と進めない 息苦しさが　(やがて) 空中に浮かんでいる ほこり臭さが　(すぐに) 越えてきた僕らを強くさせるから 脇目も振らず駆けてゆこう ぬかるみの中　君がいて グラウンドの隅で濡れた 履き慣れた靴は泥にまみれ 水たまりに反射した僕は笑っていた 零れ落ちていく涙に手を触れて その温度に気づけたら 僕を愛した絶望なんかじゃ 僕は壊せないよ 零れ落ちていく刹那に背を向けて またいつか、と逃げたまま 都合よく虹が架かるファンタジー 僕は求めないよ 終われないんだと空に叫んだ影 その本気に答える全力を 涙ではない 代わりに僕は汗を流そう 今日も夢を追いかけて 僕は上を見ているよ そして今を踏みしめて 僕は君と傘を捨てよう 誰も壊せないよ　僕らの足跡