夕日にとける小さな背中 影は長く伸びて 駆け寄りながらあなたを呼べば 振り向く顔 眩し 朝な夕な立ち働いて息つく暇もなく すがしいほどに自分忘れた強き笑顔 の人 時は流れて 私も同じ母になり 悲しいばかりに思えた あなたの人生輝いてもみえる 風は一途にけれどこの頬に何故か優 しく 吹いて行きます あの日貴方が何も言わずに笑って くれたように 一人静かに家を出た朝 凍える息白く 過ぎる景色にあなたの顔が重なりま た消えた ドアの向こうで泣きながら聞いてい た声 「信じた道を行きなさい 帰れる場所はここにあるのだから 」 雨は静かにけれどこの肩に何故か切 なく 落ちて行きます あの日あなたが 涙浮かべて 叱ってくれたように 誰も知らない 吹き抜けた一陣の風 あなたのようになりたい 何も求めずただ愛する人に 風は一途にけれどこの頬に何故か優 しく 吹いて行きます あの日あなたが何も言わずに笑っ てくれたように あの日あなたが何も言わずに笑って くれたように