あなたが焦がした 胸の奥がひりついて どうにも痛いな どどめ色の記憶 あなたは笑った 人知れず優しすぎたその温もりも いつか冷めるだろうか 呼吸ひとつを落として 濁る感情に 美しさを見たんだ 揺れるカーテンの横で あの頃のあなたを見ていた ただひたすら声にならないほどに 叫んだ ほろ苦い日々が溶けて 飲み込めないの まだ口に残った淡い過去も全て 隠しきれないほどに 甘すぎる匂い ほら胸をさらって どうしても忘れられないわ あなたの煮詰めすぎた 不安の色が染み付いて どうにも落ちんな おあいにくの空模様 強めの微熱のせいで 喉の奥に焼きついたこの寂しさも じきに消えるだろうか 瞳閉じてみればもう色付いた 鮮やかな世界に二人でいよう ただこのまま 朝が来るその前に ずっと隠した思いを あなたへ伝えたいんだ ほろ苦い日々が溶けて 飲み込めないの まだ口に残った淡い過去も全て 隠しきれないほどに 甘すぎる匂いに 涙をひとつ落とした ほろ苦い日々に溶けて 動けないの まだあなたにとって私は隠し味 探しきれないほどに 甘すぎる匂い ほらあなたの顔が どうしても忘れられないわ
