誰が 見える 聞こえる 祈っている 知ろうとしたって 塞いでる 黙っている 走り出したいのに 待っている 届いている 笑っている 面影が凪ぐ 今 現実と非対称に 飛ぼうとした二つめの身体 暗闇で踠いてる 真実は平等に 襲いかかる 紅の糸を絡ませて 確率弾き出す ああ 手繰り寄せ 手を伸ばす者 ああ 私は そこに立つ その為に戻るから 今でも 心の雨は止まってなくて 言葉の意味を放り出したって 逃げられはしない命で それでもいい 定められた運命にだって 抗い惨めに斃されたって 「約束」があるから 何度でも 「ここ」に帰る為に その名を呼ぶから 現実は無表情に 噛み付く事 恐れた牙を携えて とどまっている 真実は混沌に 歪められた蒼穹の亀裂 目指している 確実性に欠く ああ 手繰り寄せ 手を伸ばす者 ああ 私はそこに立つ その為に もう一度 今でも 心の場所は変わってなくて 言葉の刃が飛び交ったって 逃げられはしない命で それでもいい 儚く消えてしまうんだって 彼方に意識を追いやったって 「約束」は消えない 何度でも「ここ」に戻る為に その名を呼ぶから 何度でも「ここ」で在り続くように その名を呼ぶから
