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あの街が見える丘で(At NHK Hall / 2015)

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  • 2015.09.09
  • 5:10
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歌詞

どうせいつかは土に還ると 出鱈目ばかりの 人間様が宣った 塞ぎ込んだこの目が 零れ落ちた どうにもこうにも ならないことが まるで秋深い日の 果樹園の葡萄のように なっている 紫色の粒が あなたにも見えるなら あの街が見える丘で 僕は大きな旗を振っているよ 天国まで続く道を探すため しがみついても振り落とされた 狂おしいほど 他人の泣き声が耳に付いて 素敵と言われる絵画さえも 目障りだ 夕陽が海に沈んだ日 僕の傍らで あなたの涙が 洪積世の化石に なってしまったんだ 行き場のない思いやりが 羽をつけたから あの街が見える丘で 僕は小さな声で泣いているよ 天国まで響く鈴を鳴らすため いつになっても変わらないことを 触覚をなくした 一文字挵蝶のように 捜し回っている 真理と呼ばれる 決まりきったシナリオを 笠に着て 回り続ける方位磁石の針を 指で止めて 澄み渡る空へ 途方もなく歩き続けるとしよう 束の間だとしてもあなたの未来が そこにあればいい あの街が見える丘で 僕はのどかな日々を謳っているよ 天国さえ霞む風を浴びるため いくつもの眠れぬ夜を抱え 僕は行くのだろう 喜びと言い換えられるような 悲しみを轍に残し 名もなき花はやがて 枯れ果てた そうそう、 過ちはいつの日も 繰り返される物だから 傷付いた心でも 生きられるだけ 生きてみようと思う そんな決意が蓄積し 黄昏になるのだろう あの街が見える丘で 僕は静かな歌を聴いているよ 天国へと宛てた手紙を出すため

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