真っ赤な紅が綺麗な あの子にどうか幸甚あれと 提灯 続く細道 お先はとうに真っ暗なのに ぴーひゃら 笛が管巻きゃ ここより先はこの世じゃないの 正気の沙汰はがらんどう 今宵も酔狂に参るとしましょうか 人の心中は 浅ましく可憐ね それが業となるでしょう お帰りはあちらへ ただし振り向かずに それがお約束でしょう? 小っちゃな御御足 裸足で駆けてく ぱっちりお目目で 見据えた暁光 明日が欲しけりゃ 通りゃんせ あの山超えて 百鬼の夜行も 魑魅とか魍魎 逢魔もそこのけ 鬼さんどちらへ 御用がないなら 通しゃせぬ その首落としてあげる 何が嘘か誠 知りたけりゃ足掻けよ それが人の性でしょう 振り向いてしまえよ あれが答えだとは 思いたくもないでしょ 小っちゃな御御足 裸足で駆けてく ぱっちりお目目で 見据えた暁光 明日が欲しけりゃ 通りゃんせ あの山超えて 境界跨げば 一歩も千里さ 現来たりて 夢から目覚める あの子の七つのお祝いに 母の元へと還しましょう 明日が欲しけりゃ 通りゃんせ あの子の七つのお祝いに 真っ赤な紅が綺麗な あの子もいつか忘れるのでしょう 提灯 続く細道 超えたらどうぞ こちらに来なしゃんせ