シルクのドレス身に纏い 色気を振り撒く娼婦たち 甘い香りに導かれ吸い寄せられる 愚民たち 禁断の果実覗かせ 微笑みかける娼婦たち 闇の快楽の誘惑に負けて手を伸ばす 愚民たち 求めるまま身体重ね合わせ 嘘にまみれた愛を囁いた 薔薇色の夢は硝子のように儚く 脆くて美しくて 届きそうなのに決して届かず 漆黒の中へと葬り去られる 偽りの愛の言葉に騙されて靡く 娼婦たち 甘い蜜に貪りつきサディズムに酔う 愚民たち 薔薇色の夢は砂の城のように儚く 脆くて 虚しいほどに 届きそうなのに決して届かず 喧騒の中へとかき消される 灰色の瞳に映るのは 欲望にまみれた絶望の世界
