ひどく小さい悲鳴だったので だれひとり気づかなかった 張り詰めた胸がととうとう千切れて 散り散りになってしまったのに ねえ 何度も何度も言葉を呑んで 地中深く湖をつくった ひとりでつくった ひとりでつくった いくつもつくったの その小さな熱の奥の とげとげが苦しかったの? 好きなあの子が泣いていた時に 私ときたらテレビ見てたの ねえ 何度も何度も自分を刺して 地中深く湖をつくった ひとりでつくった ひとりでつくった いくつもつくったの なんにも知らない私はばかだな ひとりでつくった ひとりでつくった いくつもつくったの