秒速エスケープ、青の残像

歌詞

色褪せた地図を広げては ため息でまた閉じる毎日 窓の外、 同じ景色がスローモーションで 流れていく 退屈という名の檻の中で 見えない鎖に繋がれて いつか誰かが迎えに来るなんて夢を 見ていた イヤホンから流れる 知らない歌だけが逃げ場所だった ヘッドライトが照らす 未来はぼんやりと滲んでいて 心臓の BPMだけが無駄に焦りを刻んでいた このままじゃ、 僕らはどこへも行けないって 分かってた だけど風の匂いが変わったんだ 遠くで雷鳴が聞こえる 地平線の向こう側で何かが 始まろうとしてる 君が僕の肩を叩いて、 悪戯っぽく笑った 「準備はいい?」って、 その声が合図だった アクセル踏み込んで、 僕らの夏が今、始まる 常識なんて標識は全部なぎ倒して 進もう 涙の跡の轍さえも光り輝く ハイウェイに変わるから もう振り返らないで、 青すぎる空の果てを目指して 僕らが世界の中心だ！ 一瞬の静寂の中、 見上げた夜空の星々 君の瞳の中にも同じ光が 宿っているのを見つけた 僕らは一人じゃない、 同じ夢を見る共犯者だ 言葉なんていらなかった 色褪せた地図はもう破り捨てたんだ 僕らの足跡が 新しい道になっていくから 窓の外、 昨日とは違う景色が猛スピードで 過ぎ去る 退屈という檻の鍵は、 最初から自分たちが持っていたんだ Yeah, Check it! 最終電車に駆け込むような 日々はもう終わり 僕らが 乗るのは時刻表にない 未来行きのロケット ナビは不要、 羅針盤はこの胸のドキドキ くだらないルールブックは燃やして 風に飛ばせ 誰かの期待も不安も全部追い越して この瞬間の衝動だけが 僕らの真実なんだ エンジンの音が僕らの鼓動と シンクロしていく 地平線が僕らを呼んでる、 手招きしてる 君が無邪気に指差した方角へ 迷いはない、 ただ光に向かって走るだけだ ボリューム振り切って、 僕らの主題歌を世界に響かせろ モノクロだった昨日を鮮やかな色で 塗り替えていこう 傷だらけのまま走る僕らの姿こそが 美しいと知ったから もう止まらないで、 燃え尽きるくらいの速度で 僕らが時代の最前線だ！ 壊れかけのコンバーチブル、 見上げた空はどこまでも続いてる 君が隣で笑ってくれるなら、 どこだって楽園になる 僕らの旅に終わりなんてない そう確信したんだ イヤホンを外したら、 世界の本当の音が聞こえた 風の声、君の笑い声、 僕らの心臓の音 ヘッドライトが照らす未来は、 今はっきりと見えている 僕らが望んだ、光に満ちた地平線だ Aight, last spurt! 限界なんて誰が決めた? リミッター解除してまだ見ぬ ゾーンへダイブ 過去の栄光も未来の保証もいらない 欲しいのは「今」この瞬間だけ 僕らの物語の主人公は僕ら自身 他の誰にもこのハンドルは渡さない さあ、行こうぜ、夜明けの向こうへ 星屑が僕らの髪を撫でていく 世界の終わりも始まりも、 僕らで決められるんだ 君が僕の手を強く握った その温もりがあれば、 どこまでも行ける エンジン燃やして、 僕らの伝説を今、刻みつける 後悔なんて言葉、 僕らの辞書からはもう削除した 零れ落ちた青春の欠片さえも 道標に変わるから もう何も恐れないで、 僕らが信じた光を追いかけて この宇宙の主役は僕らだ！