ぼんやりと滲んだ時計を あいしていた 擦りむいたひざを 思い出にして わたしは女の子でいられた ほのかな くちびる にこりとすれば 細くなる瞳 はじめて ねだった クマのぬいぐるみ 今朝の瞬きで落ちていった 三本のまつ毛に さよならを言えたら 素敵な女の子になれたはず 艶めくリボンは 針に急かされて 傷跡になった 思い出を隠すよ とびちった欠片を集めて 桃色のくちびる 大きな瞳 綺麗な笑顔 上手な相づち 少しの陰口 今朝の瞬きで落ちていった 三本のまつ毛に さよならを言えたら 素敵な女の子になれたはず くたびれたクマをぎゅっとして きみにもリボンを結んであげる 艶めくリボンをきみに もっと上手にさよならを言えたなら 素敵な女の子になれたはず