夜のヴェールが降りるたび 窓辺で星の声が揺れる 見えない糸に縛られた未来 触れたら消えそうな泡のように 沈む心の奥で 輝く夢のかけらを探す そっと手を伸ばしても 届かない、届かない、届かない… 迷いの月明かりの道を歩くと 霧の向こうから声がささやく 「ここにいて」甘く呼ぶけれど 私はどこへ行けばいいの? どこへ…? 止まった時計の音が聞こえた 気がして 振り返るたび影が揺れる 忘れたふりで笑ったその時 胸の奥で何かが目覚めた 鏡に映る私 もうひとりの私が微笑む 秘密の扉の向こう 行きたいの?行きたいの? 星屑の雨にそっと隠れ 淡い光が記憶を照らす 「逃げてもいい」と夜風がささやく でも私は本当にここにいるの? 私は…? 光と影を絡ませた足音 心はリズムに揺れる ほろ苦いメロディの波に 身を任せてもいいのかも 銀色の川をそっと渡り 突然、新しい景色が見える 「まだ終わりじゃない」と月は笑う 私はまだ探している まだ探している… 月影の下 やわらかなささやきが呼ぶ 「ここにいて…」
