Track by三橋 美智也
思い残して 船出をすれば 波の音さえ せつないものを 呼ぶな 呼ぶな海鳥 これから先の ながい潮路が 辛くなる 旅の港の 一夜の情(なさけ) なぜにこうまで 心に泌みた 未練 未練言うなと 叱った俺が つきぬ名残りに ふりかえる 昏(く)れる海峡の 三角波が しぶきあげれば 瞼もうるむ 啼(な)くな 啼くな海鳥 むせぶな汽笛 陸(おか)の灯りが また恋し