グラスの底に 君の声 静かに沈む 午後4時 飴色したその優しさが まだ 口の中 ほどけきらない 好きになったのは 痛みか、それとも 誰かを信じたい ただの依存? キャンディみたいな嘘に また溺れて 淡くて甘くて 少し苦い ねえ、病み飴 もう一粒だけ 今夜だけ 今夜だけ 許してよ 綺麗な嘘は ドレスみたい 着飾るほどに 息苦しくて 君の言葉を舐めるたび 心が 静かに鈍くなる やめたくても まだ 好きでいさせて 終わらせるほど 強くなれない 涙の奥で溶けた 飴細工の恋 脆くて綺麗で 壊したくなる ねえ、病み飴 あと一粒だけ 痛みさえ 美しい 夜の味 「愛してる」って言葉じゃ もう何も救えないって 知ってるのに ねぇ それでも 口にしたいのはなぜ? キャンディみたいな嘘に 最後のキスを 割れた心ごと 舐めてあげる 病み飴 永遠なんて要らない 今だけを 今だけを 愛してて —溶けるほど、好きだった
