終電を逃したフリして あてもなく歩く歩道 ガラスに映る疲れた顔に そっと「お疲れ様」って呟いた テールランプの川が流れてく 誰も僕を知らない街 ここでリセットできたらなんて らしくないことを考えてる イヤフォンから漏れるビートだけが 唯一の味方だった 平均点狙いの毎日に 心はとっくに擦り切れて ビルの隙間から見える月が 「まだ終われないだろ?」って 静かに僕を叱咤してるみたいで 思わず空を見上げたんだ ため息ごと飲み干した ぬるい炭酸水 アスファルトを蹴飛ばして もう一度走り出す準備をしよう 誰かの期待に応えるための自分に さよならを告げて 夜の闇が僕を自由にしてくれる 走り出したミッドナイト・タクシー 行き先はまだ言わないで ネオンの光が道になる 心のコンパスが指す方へ 昨日までの僕を追い越して 新しい朝を迎えに行こう この夜の滑走路から 未来へテイクオフするんだ 窓に映る景色が 過去へ流れて消えていく 少し感傷的になるのは 前に進んでる証拠かな 後部座席に置き忘れてきた 小さな後悔たちも いつか笑い話になるさと 風がそっと教えてくれた ラジオから流れる知らない歌に なぜか少し救われてる ありきたりな言葉が今は 魔法みたいに響いている バックミラーに映る僕は 少しだけマシな顔してるかな 無理に笑う必要なんてない 今はただこのリズムに揺られて Yeah, feel the city flow, let it all go メーターは気にしない just goin' with the pro 眠らない街の灯りがエスコート 退屈な昨日へは U-turn, say no 窓を開けて浴びる midnight breeze 心のもやもやも all freeze 新しい自分へ to the next stage, please 高速道路のオレンジの光が トンネルみたいに続く この先で何が待っていても もう何も怖くはないんだ 空っぽだったはずの胸に 確かな熱が灯り始める 夜明けはもうすぐそこに来てる 加速してくミッドナイト・タクシー 誰も僕を止められない 地図にないルートを切り開け 魂が震える方へ 涙の跡が乾く頃に 新しい景色が見えるはずさ この夜の滑走路から 光へテイクオフするんだ 通り過ぎる街灯が まるでスポットライトのようだ この広い世界のステージで 僕はまだ主役なんだと 教えてくれてる気がしたんだ ひとりじゃないと思えたんだ 隣の空席に希望を乗せて どこまでも行ける気がする 料金メーターが上がるたび 過去の自分と距離ができてく それでいいんだ、それがいいんだ 新しいチャプターの始まり 目的地は決めなくたっていい この旅自体が答えだから 夜明け前の澄んだ空気が 頬を撫でて「おかえり」と言った One way ticket to a brand new day 後悔なんて yesterday に throw away エンジン音は like a fanfare, play 不安や迷いは on the highway, fade away 朝日が昇る a golden ray 今日からが本当の my birthday 最高の未来を迎えに行く my way 東の空が白み始めて 街がゆっくりと目覚めてく 僕の心にも朝日が昇る もう迷いは消え去っていた 料金は涙で払っておくよ お釣りはいらないさドライバー 最高の朝焼けをありがとう 夜を明かしたミッドナイト・ タクシー 最高の朝を見つけたよ ネオンの光が虹になる 僕が選んだこの道の上 生まれ変わった僕を乗せて 輝く世界へ走り出して この旅は終わらないのさ 未来へドライブは続く
