曖昧

歌詞

風が囁く欅の下で ただ不貞腐れ目を伏せた男 何かにとっくに飼い慣らされた 俺と同じ惨めなポチさ 現状を変えると 意気込んだ春は とうに仕事を終え 梅雨、夏が来る 何も捨てられない 弱い俺には 無地の首輪が似合う 求められない事実が とめどなく砕いた ヒビだらけのガラスが また閉じ込める檻へ 曖昧な愛は嫌 覗き込んだ瞼 無愛想で可哀想な 彼の姿は 無責任なこの世界に 中指を突きつけて 笑う涙と共に 輝く未来に踊らされてた 顔色伺う退屈逃れて 手を取るなんて綺麗事ももう 26年の無力の証 もう止められない戻らない 憧れた青い日々 そんな俺に温もりをくれる 君の背中 愛はない幻想だ 自分を言いくるめ 耳塞いだ俺にそっと 擦り寄った君が 帰る意味生きる意味 潤う目で与えてくれた 愛を片手に 君の終わりが 俺の終わりだから 君を思い今日も お利口な駒として生きる もし生まれ変われたら 君になって俺は 穴のあいた誰かの 心に住むんだ 陽が沈むそんなとき 静かにそう誓い 長い夢がはじまる 曖昧な愛は嫌 塞ぎ込んだ貴方 無愛想で可哀想な 後ろ姿に 今日もそっと寄り添って 冷えた心を包み込む 愛を宿して 君になれたかな