最後だとわかっていても 鏡の前で髪を整えて 新しい服で 少しお洒落をして 今 会いにゆく 優しく肩を叩いた君 喉がぐっと硬まる あんなに知っていたのに 変わらないのは声だけだった 手を伸ばしてみたら届くのかな この気持ちどこへいけばいいの 遠ざかってく 二人の未来 涙は見せたくなかったから 「さよなら」も笑っていたい 悟られないよう 嘘をついた 「私はずっと変わらないでいたよ」 君は多分、嘘ついた 「僕は少し… 寂しかったよ」 少し前を歩いている 袖を掴めなかった 今 私が止まっても 君はそのまま歩いていくだろう ねぇ、聞いて いつも想ってたよ ねぇ、私 わがままだったのかな 言えなかった 最後の言葉 涙は見せたくなかったのは 君が笑ってくれたから そばに居られる理由を求め 心が軋んでいく 素直でいたい人ほど ただ“それだけ”が難しくて 手を伸ばしたら 声を聞かせてよ それも嘘だと 気付いてないフリはもうやめよう ねぇ、君は いつからだったかな ねぇ、私 いつから泣いていたの もう一度目に 焼き付けたい 泣きながら「ごめんね」を言う君に 「ありがとう」って笑ってあげたの わかっていても
