一瞬を美しく 煌びやかに 切り取って文字におこす この毒々しい感情を メロディーにのせるだけ あぜ道を歩いていく 何も欲しがりはしないさ 正直に生きると言った その後に 居留守をつかう僕は天邪鬼だ 教科書のように正しい嘘を 今も信じている さして珍しくもない ありふれた街に ピアノのクラシックが 鳴り響く 天使のお告げは今日も 旋律に埋もれて 必死に生きる僕らを惑わせる 一瞬を美しく 煌びやかに 切り取って文字におこす この忌々しい感情を メロディーにのせるだけ 五月雨の不規則な 音符のリズムに遊ばれる 「僕たち オタマジャクシのようだね」と くしゃりと笑った君が愛しくて あの頃のような優しい嘘を 今も 探している さして珍しくもない ありふれた街に ピアノのクラシックが 鳴り響く 天使のお告げは今日も 旋律に埋もれて 必死に生きる僕らを惑わせる 泉にうつった月を コップですくって飲み干した あの子は綺麗だ あの子は綺麗だ 泉にうつった月は 何度すくってもなくならないが まがいものであるが故に 満たされない さして珍しくもない ありふれた街に ピアノのクラシックが 鳴り響く 天使のお告げは今日も 旋律に埋もれて 必死に生きる僕らを惑わせる 必死に生きる僕らを嘲笑う