白い部屋の壁には 映り込む水面のかげ 傾いた陽射しのなか あの日の海まで あなたが忘れたのは まぶしく音立てるサイダー なつかしい思い出は もう泡のように それでも今は こうして二人 風にゆられてる なんとなく それはいいね 遠回りばかりして きていたようだ 僕は 波がさらう 漂う季節から 少しだけ 手をはなして ありふれた歌 また 歌えたらいいな さかさまにうつる空 流れる雲が尾を引いて 辿り着くあてもなくて まだ不安も あるけど あなたが忘れたなら 私も忘れたらいいね、って 若い才能の説教にきき飽きた日には 繰り返してく理由を! こうして二人 時をかさねてる あいだも 気づかないで 難しく考えていたようだ 僕は 回り、回ってるこの気持ちが いつか巡り、巡って 誰かの当たり前に なれたならいいな こうして二人 風にゆられてる なんとなく それはいいね 遠回りばかりして きていたようだ 僕は 波がさらっても変わらないもの もう一度 口ずさんでみて ありふれた歌 また 歌えたらいいな 水のかげがまた 揺れて
