淡く染まった空の色 帰りを急かすチャイムが鳴る 頬を撫でる風の熱も ほんの少し冷めてきたね 指先そっと掠めた 君の指がいじらしい 花火がパッと照らした 横顔焼き付く それは一夏の幻 空の火花と消えるんだ きっとこれはそう幻 夜空を照らした幻 街灯も点き始めた 僕らの道標のように 藍色の空に浮かぶ 点と点を結んでみよう 思い出ばかり溢れて 募らせては焦がれていく 夜風がすっと吹き抜けて ようやく気がつく それは一夏の幻 星の光と消えるんだ きっとこれはそう幻 夜空に消えていく幻 また空に打ち上がる花火 星空と混ざり溶けていく もう夏が通り過ぎていく 君を連れて消えていく それは一夏の幻 空の火花と消えるんだ きっとこれはそう幻 夜空を照らした幻