夏色輝く麦の中で 夕空をひとり眺めていた 烏の足元、戦ぐ風に 手を伸ばす君の影が滲む 煌々と笑う無垢な声に 錆びゆく心を解かれては 柔らかな音の放つ棘に ぐるぐると廻る頭でした 曖昧な優しさって どっかしら残酷で 何かを期待したって いつだって幻想で 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉は虚しいんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉に疲れたんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉もう要らないんだって あ〜あ とんだ胸懐も思い出の中で 行き場を無くした日々の中で 愛の受け方を忘れていた 手を伸ばす君の温もりさえ 指の隙間から溢れていく ぞんざいな情なんて どっかしら凶暴で 全てを疑って 心に封をした 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉は虚しいんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉に疲れたんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉もう要らないんだって あ〜あ とんだ胸懐も思い出の中で 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉はくだらないんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉じゃ埋まらないんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉もう苦しいだけ あ〜あ とんだ胸懐も思い出の中で 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉に縋ってたいんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉に生きてたいんだって 「大丈夫だよ」 ねえ、 そんな言葉をもう一度だけ ああ とんだ後悔も思い出の中で