風に晒されて 行く当ても無く歩く夜道 僅かな街灯に群がる 小さな影の思いは 分かりようもない いつの間にか消えた 一筋の道標 暗闇の中残された者は 何に掴まればいいのか 自分で輝くことができないから 何かに照らされていたいのか それとも痛みに耐えながら 憧れを目指して 羽ばたいているつもりなのか いつの間にか消えた 明日を紡ぐ旋律 耳障りな羽音だけが聴こえ続ける いつの間にか落ちて 足元で朽ち果てた この小さな影の想いは 分かりたくない さよなら 孤独に震えるその体を 手招くように月が儚く輝いて さよなら 力無くその翅を羽ばたかせ 彷徨いながら光へ 灯火も無くしてできるのはもう 虫けらのように足掻くことだけ さよなら 心無き者よ今何を願う 身を焼くような焔が眩しく煌めいて さよなら 頼りなく命を瞬かせ 夢と知りながら光へ さよなら
