1960年5月立正佼成会附属「佼成吹奏楽団」として結成。1973年東京佼成ウインドオーケストラに改称し現在に至る。桂冠指揮者にフレデリック・フェネルを擁し、2014年1月からは大井剛史が正指揮者に、ミュージック・アドバイザーに藤野浩一、首席客演指揮者にトーマス・ザンデルリンクがそれぞれ就任した。また、歴代の指揮者陣には汐澤安彦、宇宿允人、平井哲三郎、ダグラス・ボストック、ポール・メイエなどが名を連ねている。
吹奏楽=マーチというイメージの強かった1970年代から現在まで、当楽団育ての親であるフレデリック・フェネルの提唱した<ウインド・アンサンブル>を啓蒙するため、積極的に国内外の有名指揮者と共演している。過去の定期演奏会に於いては山田一雄、岩城宏之、秋山和慶、井上道義、沼尻竜典、山下一史、齊藤一郎、下野竜也などと共演。近年では飯守泰次郎、飯森範親、ラドミル・エリシュカ、渡邊一正、川瀬賢太郎、シズオ・Z・クワハラ、本名徹次などクラシック界でも話題の豊富な指揮者を迎え、鑑賞にスポットを当てた定期演奏会は、どの回も好評を博している。
海外でのコンサートに関しては、1989年ヨーロッパ公演を皮切りに、2011年台湾公演まで8回にわたって行われている。
近年、新しい試みとしてミュージック・アドバイザー藤野浩一と共に「エンタテインメント・コンサート」を開催。森山良子、岩崎宏美、八神純子といった歌唱力に定評のあるゲストを招き、多くの聴衆を魅了している。
テレビ・ラジオへの出演も数多い。近年ではテレビ朝日系列「題名のない音楽会」、NHK「ららら♪クラシック」、「クラシック倶楽部」、NHK-FM「吹奏楽のひびき」などに出演。特に2013年以来、NHK「明日へ」東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」プロジェクトに協力している。そのほか、毎年正月恒例「箱根駅伝」のテーマ曲の演奏は当楽団によるものであり、レース中継に彩りを添えている。
CDなどのレコーディングも積極的に行っている。最近では日本コロムビア、ユニバーサルミュージック、キングレコード、ビクターエンタテインメント、エイベックス・クラシックス、ポニーキャニオン、ブレーン、フォンテックの各社からリリース。2013年に引き続き、2015年、2016年もレコード・アカデミー賞を受賞した。
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