ブラジルの音楽家の中でも、最も世界的に知られた人物。
ボサ・ノヴァの創始者として、また「イパネマの娘」や「ジザフィナード」といった名曲の作者として、その名前は「ブラジル音楽」という枠を超えて親しまれている。
1927年ブラジルのイパネマ地方に生まれたジョビンは、早くから音楽に親しみ20才の時には既にナイト・クラブでピアノを弾き金を稼ぐようになっていた。
1952年アレンジャーとして音楽業界に足を踏み入れる。
そしてジョアン・ジルベルトとの運命的な出会いにより1958年、ボサ・ノヴァ第一号レコード「思いあふれて」("Chega De Saudade" アントニオ・カルロス・ジョビン作曲、ヴィニシウス・デ・モラレス作詞、ジョアン・ジルベルト歌・ギター)の歴史的作品に到達する。
1964年ジャズ・テナー・サクソフォン奏者、スタン・ゲッツがアストラッド・ジルベルト(ヴォーカリスト、ジョアンの夫人)と組み「イパネマの娘」を空前のヒットにさせるに至り、新しい魅力的な音楽「ボサ・ノヴァ」、そしてその創始者としてのジョビンはアメリカを初めとして世界に知られるところとなった。
1965年米国のワーナー・ブラザーズ・レコードに迎えられ以後何枚もの素晴らしい作品を同レコードに残した。
1994年12月8日、ニュー・ヨークにて死去、享年67才。
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