アナログとデジタルの誕生の狭間で気をもんだ。僕らもスミスも、あそこで一緒に彷徨った。80年代UKロック・シーンにおける最大の事件――それはザ・スミスの出現ならびに解散である。そのサウンドと展開する詞の世界、最高にクールなこのバンドは、82年にモリッシー(vo)とジョニー・マー(g)によって結成。84年にUKインディーの名門<ラフ・トレード>より1stアルバム『ザ・スミス』を発表する。時代を反映した“絶望感”を美しいメロディとサウンドでリスナーの胸に突き刺した。85年には衝撃作『ミート・イズ・マーダー』を発表。そして86年UKロック史上に輝く問題作『クイーン・イズ・デッド』をリリース。しかし、87年にマーが突然の脱退を表明。『ストレンジウェイズ・ヒア・ウイ・カム』リリース後バンドは解散。
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