ドイツのオスナブリュック出身。父親が1980年代にDJとして活動していたため、幼い頃からエレクトロ・ミュージックに馴染みが深く影響を受けていた。15歳の時、父親の友人であるDJがロビンの名前を招待リストに入れたことをきっかけに、その日初めてクラブのパーティーでDJを経験しすっかり魅了される。その時から貯金を始め、17歳の時に初めて自分のターンテーブルを購入した。
DJ・プロデューサーとしてキャリアを築くことに対して謙虚だったロビンだったが、音楽に対する情熱は変わらず、ドイツ北部のクラブでのDJプレイや自身のスタジオでの制作活動を止めることはなかった。初期の頃は、強めのボーカルを入れたメロディックなファンキー・ハウスに熱狂的だった彼だが、後に、テック・ハウスやミニマルのフレーズをメロディックに、ソング・オリエンテッドに変化させたサウンドが主流となる。
ロビンは何年にもわたりプロデュースを続けていたが、2013年に発表したオランダ出身のシンガー・ソングライター、Mr. Probz「Waves」のリミックスを手掛けたことにより、彼の存在はドイツだけでなくワールドワイドに知られることとなる。そして、2014年、ロビンはYouTubeでフランス出身のデュオ、Lily Wood&The Prickの「Prayer In C」を聞き、その独特な声に魅了されリミックスを制作した。その翌日、リミックスを自身のSoundcloudにて公開したところ、世界中のエレクトロ、ディープ・ハウスのリスナーからの反響があり、公開から一ヶ月も経たないうちに100万回以上も再生される。そして、ロビンのリミックスを気に入ったLily Wood&The Prick本人のマネージメントからロビンのエージェントに直接連絡が入り、正式にリミックスがリリースされる運びとなったのだ。現在までに、「Prayer In C(Robin Schulz Remix)」は世界27ヶ国のiTunes Storeで1位を獲得し、36ヶ国でTOP10入りを記録している。また、本国ドイツでは、iTunesチャートのみならず、シングル・チャート、ダンス・チャート、アマゾンのMP3チャート、ストリーミング・チャート、Spotifyチャート、Shazamチャーで1位を獲得するなど、記録的な快挙を成し遂げ、ドイツ人として初めて、世界のShazamチャートで1位を獲得したアーティストとなった。そして、9/6付の全英シングル・チャートでは前週の115位から1位に急上昇し、記録的な躍進となった。
数々のリミックスの成功により、「Tomorrowland」や「Nature One」などの大規模なエレクトロ・ミュージック・フェスティバルや、2014年9月にロンドンで行われた「iTunes Festival」にも出演するなど、活動の幅を広げるロビン。今後の活躍から目が離せない。
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