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マイケル・ポールセン Michael Poulsen (Vo, G) ジョン・ラーセン Jon Larsen (Ds) ロブ・カッジアーノ Rob Caggiano (G) キャスパー・ラーセン Kaspar Boye Larsen (B) デンマーク、コペンハーゲンで2001年に活動開始。ツアーを続け、これまでに5枚のアルバムをリリース。 2010年の4作目『Beyond Hell/Above Heaven』は150万枚を売り上げ、シングル「A Warrior’s Call」が大ヒット、全米Active Rockチャートで1位を獲得した。 2013年の5作目『アウトロー・ジェントルメン&シェイディ・レディース』はビルボード・アルバム・チャート9位に入り、収録曲の「ルーム24」が第56回グラミー賞「最優秀メタル・パフォーマンス」にノミネートされた。このアルバムは3か国(オーストリア、デンマーク、ドイツ)でプラチナ・アルバムに、4か国(カナダ、フィンランド、スイス、アメリカ)でゴールド・アルバムに認定された。 2013年サマーソニック出演。2014年2月来日公演(東京、大阪)。 <BIOGRAPHY 2013> エルビス・プレスリー、メタリカ、モハメド・アリ、ジョニー・キャッシュ、マーシフル・フェイト。これらの人達に共通しているのは何か? 何一つないね、と思うかもしれない。だが、もう一度考えてみて欲しい。なぜかというと、これらの人々は皆、彼らなりのやり方で世界を変えたからだ。彼らは皆、反逆者だ。彼らは皆、無法者(アウトロー)だ。  この華々しいリストに、ヴォルビートの名前を加えるといい。アウトロー・ロックンロールに関して言えば、このデンマーク出身の衝撃的な4人組はシーンのずっと先を行っていて、誰にも手が届かない。  2000年にコペンハーゲンでバンドを結成して以来、ヴォルビートは4枚のアルバムを発表し、スーパースターになった。彼らはまるで他の人達が靴を収集するようにプラチナム・アルバムや数々の栄誉ある賞を次々に獲得して、世界で最も話題のバンドの一つになったのだ。  メタル、ロカビリー、カントリー&ウエスタン、そしてロックンロールの反逆精神を、巨大な野獣サウンドに落とし込んでいるヴォルビートは、世界中の音楽ファンから大きな賞賛を受けている。さらに、ヴォルビートを2009年のツアーに招いたメタリカのジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒや、レミー、デンマークのメタル・レジェンドであるキング・ダイアモンド、デイヴ・ムステイン、ハンク・、ジョン・シェイファー、ソーシャル・ディストーション、スコット・イアンといったアイコン的存在のミュージシャン達からも敬われ、賞賛されている。  そして今、ヴォルビートの衝撃的な5枚目のアルバム、『Outlaw Gentlemen & Shady Ladies』が、彼らにこれらの伝説達と並ぶロック界の上座の席を確保しようとしている。バンドのコアメンバーである3人、Michael Poulsen (ヴォーカル/ギター)、Anders Kjlholm (ベース)、Jon Larsen (ドラムス)に元アンスラックスとザ・ダムド・シングスのギタリスト Rob Caggianoが加わり、Robはヴォルビートのプロデュースを長年手がけているJacob Hansenとアルバムを共同プロデュースした。 「新作はヴォルビートにとって新しいヴァイブなんだ」  ヴォルビートの中心人物、Michael Poulsenが言う。 「ここには全てがある。ロカビリーも入ってるし、メロディも、最高にヘヴィな曲も、ウエスタン・モティーフも、ビッグ・ロック曲もある。ヴォルビートが体現する全てがあるけど、それをさらに・謔ノ進めたんだ」  『Outlaw Gentlemen & Shady Ladies(無法者紳士達とうさん臭い淑女達)』というタイトルは、アルバムについて、そしてヴォルビート自体について人々が知るべきことの全てを物語っている。別の時代、優雅な無法者達が当時のロックスターだった時代を喚起させるタイトルだ。古い西部の悪い男達(そして女達)から、90年代初期に若き日のMichael Poulsenが最初のバンド、Dominusを結成する上で影響を受けたオールド・スクールのメタルバンド達にまで触れている。  数多のクラシック・アルバムと同様、『Outlaw Gentlemen & Shady Ladies』の種は、ヨーロッパ・ツアーと全米ツアーの間に撒かれた。そこでMichaelはアイディアやリフを基に曲を作り始め、それらを彼の携帯か、アンプに直接録音した。 「メロディ、歌詞、全てがーー俺の頭の中で休みなく作動していたんだ」  彼は言う。  バンドがやっとデンマークに戻った時、それがアルバム制作にとりかかる時となった。 「俺達はアメリカで沢山ツアーして、アメリカから帰って来た」   Michaelは言う。 「俺達の家に6ケ月閉じこもって、アルバムを完成させた。その平穏は俺にとって必要なものだった。ツアー中に作曲するのはすごく刺激的だけど、家で作曲する方がずっと快適なんだ」  そこで、アルバムが本格的に形になり始めた。Michaelはカーテンを閉めて、部屋の明かりを消し、子供の頃に父親と観た古い西部劇映画を観てインスピレーションを引き出した。 「リビングルームで、真っ暗闇の中で一人きりになるんだ」  彼は言う。 「そして、イタリアの優れたマカロニ・ウエスタンを一杯観るんだよ。『Once Upon A Time In The West(ウエスタン)』とか、そういう映画だよ。時々、大事なのは正しい感触だけだったりするーー景色とか、台詞とか、埃っぽい顔つきとかね。こういう映画を観ていると、頭の中に俺なりのサウンドトラックが流れるんだ」  古い西部の影響は、有名なブルースハープ奏者のPaul Lambのハーモニカをフィーチャーしたイントロ曲“Let’s Shake Some Dust”で、最初から聞き取れる。それは、マイケルが「俺達のカントリー/モータ-ヘッド・ソング」と形容する獰猛な“Black Bart”と、鋼鉄のように強固な“Doc Holiday”(ワイアット・アープの一味と親交のあった伝説の保安官へのトリビュート)のサビに味付けをするバンジョーで、再び聞くことができる。  だが、『Outlaw Gentlemen & Shady Ladies』は、カントリー&ウエスタン・レコードではない。もしこれが車だったら、怪物トラックの車輪をつけた1973年のStuz Blackhawkになるだろう。ヴィンテージかつモダンであり、スタイリッシュで逞しい。  高揚感のある“Peal Heart”やライヴでのクラシックになるであろう“Lola Montez”には、クラシックな50年代ロックンロールのエコーが聞こえる。このバンドのメタル・ルーツは“Dead But Rising” と“The Nameless One”のヘヴィなリフを通して前面に出ている。一方で、静かな“The Lonesome Rider”ではMichaelがカナダのバンド、Walk Off The Earthの Sarah Blackwoodと、まるで現代のJohnny Cash とJune Carter Cashのようにデュエットをしていて、ロカビリーの心臓が鼓動している。  その他に、アメリカのポップ・パンク・バンド、Young The Giantのカヴァー曲の“My Body”では荒々しいエネルギーをもたらし、アルバムを締めくくる不穏な感じの“Our Loved Ones”は、彼らがこれまでに作った中で最もバラードに近い曲になっている。これはヴォルビートの影響の全てを継ぎ目なく一枚にまとめて、ヴォルビートを輝ける新しい存在に再形成しているアルバムである。 「子供の頃、俺の父と母が昔のレコードを沢山かけていてーーエルビス、ファッツ・ドミノ、ジェリー・リー・ルイス、それにチャック・ベリー」  Michaelが言う。 「俺はそういう音楽が大好きなんだ。ある意味、ドラッグだよ。若い頃の俺のレコード・コレクションはメタルだった。でも、俺は本当に様々なスタイルの音楽を聞いてる。突き動かされる音楽だったら、何であろうと関係ないんだ」  だが、大事なのは音楽だけではない。このアルバムはその歌詞、タイトルの無法者紳士達とうさん臭い淑女達を通して、非常に豊かな物語の数々と登場人物達を提供してくれる。本当の話もある。死の床にある母親に薬を買うために駅馬車を乗っ取る気高い女性アウトローのパール・ハートや、悪名高い「蜘蛛のダンス」で知られるエロチック・ダンサーのローラ・モンテズ、あるいは強奪した人々に詩を書いた追いはぎ紳士のブラック・バート。  彼ら以外は完全にフィクションである。“The Nameless One”は闇の芸術に触れる警告的な物語で、曲のタイトルになっている謎に満ちた不吉なキャラクターが登場する。この他、“Room 24”はアメリカ中部のどこかのホテルの部屋での、恐怖体験にインスパイアされて出来た曲だ。  この曲はヴォルビートにとって・蛯ォな成功をフィーチャーしているーーデンマークのメタル・パイオニア、マーシフル・フェイトの伝説的フロントマンであり、Michaelにとってはアイドルの一人であるキング・ダイアモンドがゲスト参加しているのだ。 「俺はマーシフル・フェイトとキング・ダイアモンドの大ファンなんだ。だから、彼がアルバムに参加してくれるっていうのは、最高に大きな恩恵だよ。彼は普段はそういうことをやらない人なんだ。歌詞も書いてくれて、半分が俺の歌詞で、もう半分が彼の歌詞なんだ。不気味で恐ろしい話だから、まさに彼がぴったりだったよ」  アルバムはデンマークのランダーすにある伝説のPUK Studiosでレコーディングされた。Jacob Hansen とRob Caggianoがプロダクション作業を分担したことにより、製作過程に新しい力がもたらされた。 「Jacob Hansenの仕事が大好きなんだ。彼はヴォルビートの一員で、俺達はこれまでの全てのアルバムで一緒に仕事をしてきたんだ」  Michaelは言う。 「Robもプロデューサ-として迎えるっていう考えが頭の中を巡り始めてね。彼はアンスラックスとザ・ダムド・シングスの作品をプロデュースしていて、俺は彼が手がけたサウンドが好きでさ。「すごくクールなコンビになるだろう」って思ったんだよ。二人とも、本当に高い資質を備えているからね」 「初めてMichael とAnders にあったのはザ・ビッグ・フォー・ショウの一公演だった」  Rob Caggianoが言う。 「ヴォルビートは明らかに話題になってたよ。彼らの話をする人達が一杯いた。アンスラックスを離れた時、俺は前に進んで、プロデュース業に専念する決心をしたんだ。Michaelは多分どこかで話を聞いて、こっちに飛んでアルバム制作をする気はないかって俺に聞いてきた。それで俺は、「もちろんさ、完璧だ」って言ったよ」  間もなくRobはヴォルビート・チームの一員となり、新作で彼の魔法を発揮した。しかし、次に起こった事は皆を驚かせた。Michaelが Robに、セカンド・ギタリストとしてバンドに入らないかと尋ねたのだ。 「Robは本当にいいアイディアを持ってたから、俺はいくつかの曲をプレイして、「そこは君のスポットだよ、どうしたい?」って聞いたんだ」 Michaelは言う。 「そして彼は、本当にクールなものを編み出してくれた。俺達が彼に尋ねた時、彼は少々衝撃を受けてたね。でも翌日、「考えたんだが、準備はできてる。ロックしようぜ!」って言ってくれたんだ」  Robにとっては、夢の移動となった。 「Michaelはとても才能があるミュージシャンで、先見の明がある」  彼は言う。 「そんな人物と同じチームにいられるのは、最高だよ。彼は本物なんだ」  ドリームチームが誕生し、過去最高のアルバムが完成して、反逆を鼓舞する彼らのロックンロールを世界中の観客に届ける計画も整った今、ヴォルビートの未来は最高に輝くものになるであろう。 「俺は音楽をプレイするのが大好きで、ツアーが大好きだからこの生き方を選んでる」  Michaelは言う。 「俺達は曲を作りたかった、俺達のアイドル達にインスパイアされたかった、俺達はただロックしたかった。それが、俺にとっては、音楽というものだからさ」  天晴だ!
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