〈ハッキリいってちょっと長い解説〉
そもそもこの物語の時代設定はいつ頃なのか?…という疑問に答えてくれる場面が劇中にあったのですが…それが色々と問題なのです。
件の場面とは…大怪我を負ったルパンが次元たちにクラリスとの出会いを回想しながら説明するシーンで、峰不二子が新聞記事の切り抜きを窓の隙間から滑り込ませるところです。
その①「新聞の日付」
切り抜きの一番上に日付が載っています。
「12 septembre 1968」
なんと「カリ城」って1968年の話だったのです!
でもそれだと時代考証的に合わないことが…。
皆さんの中には銭形警部が警察官たちと城の外でカップ麺(「日清カップヌードル」と推定)を食べている場面を憶えていらっしゃる方もおいででしょう。
他に次元が五ェ門の到着を待つ間に
カップ麺(「マルちゃん赤いきつね」と推定)をつくるために湯を沸かしている場面も。
でもそれは変(おか)しいのです。
「世界初のカップ麺」として「カップヌードル」が発売されたのは「1971年」であり「1968年」時点では存在していないのです。
その②「新聞の見出し」
見出しには大きく「CALIGOSTLO」と書かれています。
そしてこれも変なのです。
ルパンと次元が変装をして車で国境を通過するシーンで、検問所には国名の看板が掲げられています。それにはこう書かれています。
「CAGLIOSTLO」
「G」は「A」と「L」の間であって「I」と「O」の間ではありません。明らかに新聞の見出しは綴り間違いです。(ちなみに「アルセーヌ・ルパン」の産み(生み)の親「モーリス・ルブラン」の著書「カリオストロ伯爵夫人」の綴りは「Cagliostro」)
と、二つほど重箱の隅をつついてしまいましたがいかがでしたでしょうか。
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