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説明文

少しだけ長くなります。 自分が当時、やっていたSNSに書き記した3日分の日記を記録として残してあるので、 お暇なようでしたら、お読みください。 ‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦ 311 その日は、俗にいう空き日というやつで、配達もなく今月来月のキャンペーンに向けて飛び込み営業したり、雑務をこなしたりと、自分のルートの北から南へ車を走らせていまして、サイエンス大通りに向かってる途中でした。 やたら、車がガタガタ揺れ始め「ここ、工事してたっけかな…」と思ってたのですが、一瞬で地震と気がつき、広めのしまむらの駐車場に一時停止。少し止んだ辺りでとりあえず降りてみると、しまむら入り口付近のウィンドウが音をたて割れ始めました。一方、その近くでは、道路の液状化もあり、パニックになりました。たまたま、顧客の奥さんと出くわし、軽く立ち話。旦那が足場関係の方なので心配だと。 自分もなにより、息子の保育園、そして母親に連絡を試みるが全く不通。とにかく、営業所に戻ろうと裏道裏道で戻るものの、途中の橋で軽い地盤沈下。帰れるのか不安がよぎる。道路沿いの古い民家の塀は崩れ落ちていて、鼓動がめちゃめちゃ早くなり「これはまずい、これはまずい」とうわごとを繰り返す。ナビをTVに切り替えると粗い画像の中で、安藤優子がテンパっている。都心もやばそうだ。 4時30分頃、帰社。信号が麻痺してることで、気づいていたが、停電している。てことは、帰社後の伝票処理など当然不可能。工場側はさっさとパートさんを帰すが、正社員などは事態の推移を見守る。 営業は割と近いものから順次、帰社してくるが遠いものの連絡がつかない。情報も錯綜してて、安否が気がかりとなる。やっと所長も帰社し、いる人間を随時帰す。そこでやっと自分も帰ることができた。ちなみにその間、母親と二度ほどメールが通り子供が無事だとわかり、ホッとする。 帰宅すると、子供は少しぐずったものの、蝋燭とストーブによる、非日常にテンション高めだった。wiiが出来ないことが残念そうだったけど。ガスが使えるのが幸いして、カップラーメンで腹を満たす。まだ、7時30分だが、状況もわからず、下の部屋で普段着のまま、就寝。寝るしかないという感じだった 312 この日はいい天気でした。春の陽気が少しあり、とても停電した町にはみえませんでした。 がしかし、コンビニは閉まり、宛もなくブラブラしている人多数あり 子供もwiiが出来ないとなると、さすがに外に行きたがるようで、友達と遊んだりするのだが、友達の親(ルーマニア人)は出てこない。聞いてみると掃除しているとか。子供をこっちに預けっきりってか。よく、こういうことがある。ただ余震も続くので、そのとき何かあっても、責任を取りかねる。何度か余震があっては、友達を帰すのだが、その何分後には再びくる。こっちも帰すのも胸が痛む。聞いてみると、寝てたり、「ひかるくんのうちに行ってこい」などといっているらしい。さすがに友達も涙目なので、こういう事情だから今日一日くらいは様子を見ようということを、強い口調で言いにいったが、いきなり逆ギレ。前にもこんなことがあったが、どうせ、めんどくさくなって、うちに遊ばせにいくのだろう。どちらにしても、そんなことをしてる場合じゃない。 昼飯は光とホットケーキを作った。親父や弟は焼きうどん。こういうときガスがあるというのは助かる。その分洗い物は増えるわけだが。ちなみに後々、皿にラップを敷くという節約方法を知る。 買い出しにストッカーまでいくと、長蛇の列だが、回転が早く1時間くらいで順番までくる。ラーメン缶詰めジュース辺りをまとめ買い。次から次へと在庫が出てくるストッカー。まさに読んで字のごとし。 そういや、ケーズデンキにもいく。この非常時に懐中電灯がうちにはなかった。小さいやつだが、常備灯と2つずつ購入。 茨城放送で随時、停電の解除が流れていく。同じく買い出しに出掛けた母親と弟から隣町で点いてると報告を受ける。もう少し。 停電解除。 TVを点け、その惨状を目の当たりにする。とんでもないことになっている。なんだか切なくなる。 昼間にある程度、部屋の整理をしたので、久しぶりに自分の部屋で寝る。当たり前のことが当たり前のように出来るって大事ね。 余談だが、昨晩、停電中ということもあり、漆黒の闇の中で空を見ると、星が綺麗だった。停電時の食事は普段より会話が多い気がした。これも本来、当たり前のことだったんだろうね。災害というのは、本当に大事なものを思い出させてくれる。当然、無いに越したことはないのだが。 313 電気ガスと、次々とライフラインが復旧するなかで、あとは水道だけだが。TVを見てても一向にその気配はない。 とりあえず生活用水としての水を東小まで汲みにいく。 電気が通じたことで、光はwiiに興じる。なんにせよ子供の捌け口ができてよかった。しかし、弟はよく子供と遊んでくれる。何気にいいリハビリになってるみたいだ。 そういや、昨日親が墓の様子を見に行ったら周りは、倒れているものもあったが、うちのは少しのズレで済んだようだ。 色々な情報で2〜3時に一時給水があるらしいと聞いたが、その時間になっても、気配がない。少し待つと何故か庭の水道から水が出たので、洗い物を一気に洗う。 そして、チョロチョロだが、シャワーからも水が出てきたので、少しずつ貯めていく。濁ってはいたものの、これで風呂にも入れる。1時間以上貯めて、何回かの追い焚きで久しぶりの入浴を楽しむ。 そして、この日は久々に飯を炊いた。早く真っ只中の方々にも、この温かみがくる日を祈りたい。 未だ余震も続き、ガソリン不足だとか、諸問題が山積みなのだが、一山を越した気がする。あと、何山あるかはわからないが、人って意外に強靭だと思う。 なんとかなる、ではなく なんとかする この気持ちを消さずに、被災地で耐えてる方々、被災地に赴き救助に全力を傾けている方々、その帰りを待つ方々。みんなで頑張りましょう。 ‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦ 明日は業務を中断してでも、14:46には黙祷を捧げるつもりです。
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