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どこかで聞いたクラッシック音楽5(ピアノ協奏曲集① )

Playlist by🏁Carlos

65,628
310
  • 2024.08.16
  • 1:55:20
  • 8曲
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説明文

クラッシック音楽には馴染みのない方も、なんとなく聞いたことがある作品のプレイリストです。今回は協奏曲集の1回目として、ピアノ協奏曲の作品を集めました。 協奏曲(コンチェルト)は交響曲(シンフォニー)と同様、オーケストラ編成で演奏されますが、特定楽器のソリストをメイン奏者として作られています。また交響曲は全4楽章構成に対し、協奏曲は全3楽章構成が多くなっていることも特徴です。多くの協奏曲は第1楽章がその曲を印象付けるソナタ形式、第2楽章はゆっくりとした美しい旋律、第3楽章はフィナーレにふさわしいアップテンポとなる傾向があります。 このプレイリストでは異なる8人の作曲家の有名なピアノ協奏曲の第1楽章を集めてみました。これらの曲は第2、第3楽章も聞いたことのある有名な旋律のものが多いので、別のプレイリストで紹介したいと思います。 (タイトル後の()内はオススメ聴きどころの演奏時間:あくまで個人的な好みです。特に#6-8は大好きです) #1 ピョートル・チャイコフスキー作曲 ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23 第1楽章 (冒頭部) 古今東西のピアノ協奏曲の中でも、最も有名な作品の1つ。雄大な序奏が特徴的。ただし残りの部分ではこの序奏主題は2度と再現されていない。本来メイン旋律であるべき第1主題・第2主題がほとんど認知されていない、協奏曲としてはちょっと珍しい作品。そのためか作曲された当初は「貧弱で演奏不能」と酷評されていた。日本ではTVドラマや映画、CMでもよく使用されている。 #2 エドヴァルド・グリーグ作曲 ピアノ協奏曲イ短調作品16 第1楽章 (冒頭部) ノルウェーの作曲家グリーグが1868年に作曲。数あるピアノ協奏曲の中でも非常に人気の高い作品であり、グリーグの代表曲として高い評価を得ている。冒頭の印象的なティンパニーに導かれて登場するピアノの旋律は、フィヨルドに注ぐ滝の流れを表現したものと言われている。シューマンのピアノ協奏曲に大きな衝撃を受け、同じイ短調のこの作品を完成させたとのこと。日本では「ペールギュント」と共にグリーグの代表作として知られている。 #3 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲 ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466 第1楽章 (冒頭部) モーツァルトが1785年に初めて作曲した短調の協奏曲で、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも特に人気のある作品。ベートーベンが大変気に入っていた作品として知られている。華やかさが求められた当時の協奏曲とは異なり、暗く不安げな旋律、劇的な展開などが特徴となっている。モーツアルトを主人公とした1984年の映画「アマデウス」では頻度高く使用された。この曲の第2楽章は非常に美しい旋律で、映画「アマデウス」ではエンディングに使われたことで知られている。 #4 ロベルト・シューマン作曲 ピアノ協奏曲イ短調作品54 第1楽章 (冒頭部) シューマンが妻クララのために書いた、初期ロマン派を代表する、彼が残した唯一の完成されたピアノ協奏曲。1846年にクララの独奏により初演された。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のフィルハーモニア管弦楽団による演奏が特撮TV番組「ウルトラセブン」最終回「史上最大の侵略・後編」で、ダンがアンヌ隊員に自分がセブンであることを告白する時のBGMとして使用されたことで有名。 #5 ヨハネス・ブラームス作曲 ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83 第1楽章 (冒頭部・0:40カデンツァ) ブラームスが作曲した最後のピアノ協奏曲。第1番の作曲から22年後に作られた。その間に交響曲第1番や大学祝典序曲などの名作を世に出し、作曲家として円熟した時期の作品。協奏曲には珍しい4楽章構成となっており、演奏時間も約50分の大作となっている。ピアノだけでなく、オーケストラの様々な楽器が活躍するので「ピアノ独奏付き交響曲」と呼ばれることもある。#5のベートーベンの「皇帝」をもしのぐ「ピアノ協奏曲の王様」と評価する専門家もいる作品。皇帝と同様、冒頭にピアノのカデンツァがある。 #6 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73「皇帝」 第1楽章 (冒頭部~カデンツァ~1:06主題) ベートーヴェンが作曲した最後にして最大の規模を誇るピアノ協奏曲。「皇帝」とは交響曲第3番「英雄」ナポレオンのような特定の対象があるわけではなく、ただこの曲の壮大、威風堂々とした印象から与えられた称号。1812年の初演は不評に終わり、その影響からかベートーヴェンの存命中に二度と演奏されることがなかった。後年、リストが好んで演奏したことから、この作品は名曲としての地位を得ている。このプレイリストでは紹介していない第2楽章も大変美しい旋律なので、別のPLで収載予定。 #7 フレデリック・ショパン作曲 ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11 第1楽章(冒頭部&4:05) 1830年に作られたロマンティック&瞑想的で情熱的な曲。ピアノ曲を多く作曲しているショパンの、数少ない管弦楽作品。ショパンの初期最高傑作と評価されている。ワルシャワの初演でショパン自らが演奏した。曲の開始からオーケストラによる壮大な第1、第2主題を経て、4分過ぎにようやくピアノの独奏が始まる(是非フル再生でお聞き下さい)。マズルカなどポーランドの民族的舞曲を使っているのが特徴的。映画「のだめカンタービレ最終楽章後編」で、主人公のだめがシュトレーゼマン指揮により初めて演奏した協奏曲。 #8 セルゲイ・ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18 第1楽章(曲全体) 1900年に作られたラフマニノフの最高傑作の一つと言われる作品。全編にあふれる濃厚なロマンティシズムとピアノ独奏の華麗な名技性によって世界中で高い人気を誇る曲。1897年に作曲した交響曲第1番の初演が大失敗に終わり、あまりの不評に苦しみ深刻なスランプに陥ったラフマニノフはその後3年間も創作活動が停滞した。精神科医ダーリの催眠療法で自信と意欲を回復し本作品を作曲。自身の独奏により初演を行い大成功を収め、うつ病とスランプから抜け出す糸口となった。この作品は恩人ダーリに献呈されている。 この曲は映画「逢引き」、「七年目の浮気」やTVドラマ「花子とアン」「のだめカンタービレ」「前略おふくろ様」等多くの作品に使用されている。またフィギアスケートではアルベールビル五輪の伊藤みどり、トリノ五輪の村主章枝&高橋大輔などの演技曲として使用された。中でもソチ五輪での浅田真央のフリー演技は逆境を跳ね返しての完璧な演技も相まって、世界中の人々の印象に残る曲となっている。   ★2024.8.16改訂  #5 & #8 リストした楽曲配信停止のため、他の演奏作品に差し替え
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