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説明文

ちょっと切ない、そんな秋の夜のピアノです。 ①バッハと書きましたが、バッハの前奏曲をジロティが編曲したものです。ジロティはロシアのピアニストで作曲・編曲家、リストの弟子でラフマニノフの従兄です。他にもバッハの曲を数曲編曲していますが、どれも香り高くロマンティックです。この曲も寂しげで儚く、この上ない美しさです。 ②アルベニス『マリョルカ島(舟歌)』です。マリョルカ島はショパンが恋人のジョルジュ・サンドと過ごした島です。実はメロディにはショパンのバラード第1番の旋律がさりげなく使われています。波の上を舟がゆらゆらと漂い、その上で美しいメロディがゆったりと歌われます。 ③ラヴェルの2台ピアノの曲で『耳で聴く風景』より ハバネラです。ハバネラはこの時代ヨーロッパで大変人気の舞曲で、作曲家たちはこぞってハバネラのリズムを取り入れた曲を作りました。揺らぐようなリズムの上をラヴェルの薫り満載(笑)のメロディが流れていきます。 ④ラヴェル『鏡』より 日本では直訳して「蛾」として知られています。これは、夜に舞う蝶… いわゆる、娼婦を表していると思います。ラヴェルは実は同性愛者で、娼婦の友人が多くいました。ふわふわと舞うパッセージはまるで蝶のようでもあり、夜の女性たちのヴェールのようにも感じませんか?エロティシズムと悲哀を兼ね備えた見事な作品です。 ⑤シマノフスキ『9つの前奏曲』より第8番です。10代の頃の作品ですが、重厚な低音に甘美な旋律、そして若きシマノフスキの瑞々しい叙情にあふれています。特に好きな8番を選びました。 ⑥パデレフスキ『ミセラネア』より 夜想曲です。ミセラネアとは要するに「寄せ集め」ということですね(笑) 中でもこの夜想曲は、とても優しい夜の歌です。 ⑦ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』です。有名な曲ですが、これは亡くなった王女のための曲ではありません。ラヴェル本人によると「昔小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」なのです。優雅でラヴェルらしい繊細さを持つ美しい小品です。 ⑧チャイコフスキー『四季』より 「秋の歌 10月」です。夏が終わり秋が訪れ、涼しくなってきたこの季節になると聴きたい あぁ 音楽って本当に素晴らしいなと感じる曲のひとつです。
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