ティッシュがなく走って車に取りに行きお礼を言われた。嬉しい気持ちと抱き締めたい気持ちで肩を組み歩き出した瞬間に試用したテッィシュをポケットに入れられた。苦笑いするも怒る気にもなれずそのまま日光猿軍団を見に行った。とても楽しい時間ではあったが気になるのはポケットのテッィシュ。彼女を家まで送り途中コンビニでカップラーメント缶ビールを買い家路へ急いだ。時計は二つの針が0を指していた。俗に言う0時ってことだ。風呂の湯を浴槽に溜め上着を脱ぎズボンを脱ぐ瞬間「ハッ」と思い出した。無我夢中で上着のポケットをまさぐり、しわくちゃになったティッシュを鼻に押し当てた。激しいアンモニア臭に目をパチパチさせテレビから流れる曲をバックに丁寧に四角折りしキン肉マン13巻に優しく挟んだ。
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