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説明文

※このクソ長いお話はあくまでもフィクションです(笑) 
私の初恋は10歳でした。小学校4年。 そんなに目立つタイプの男の子ではなかったけれど、第二次性徴の早いことで少し拗らせ+コンプレックスを持っていた私に普通に接してくれた、フッと語るその話はいつもすごく面白くて、こういう風になりたいなと、モノの捉え方などを見つけてくれた人でした。
 あの放課後の夕焼けの教室。班にした机でトランプなんぞをしながら、ドリフや欽ちゃん、松田優作のドラマ等のテレビのネタなどを教えあいゲラゲラ笑う、あの時間が人生で一番楽しかった時かもしれません。
 みんなで中学生になれると思った春休み、父親が急に引っ越しを提案。誰にもお別れも言えず、私はその土地を離れました。 小学生… 住所録もメールアドレスなども無い、卒業アルバムすら無い時代でした。

連絡する術すらなく、そこから数十年。
 18からはその転居先の地元も離れ、今帰省しても故郷で会う友人もおらず。 人生で一番好きで、一番影響を受けて、人生観を位置づけて、そして世界で一番素敵な人は、断言してその人でした。 
もう二度と会うことは無いけれど、 心の奥のナンバーワン。永遠の憧れ。

後に女友達に話す、初恋っていつ?どんな人?なんて聞かれたら、「小学校4年から6年までの同じクラスの●●君って人」ってな…。 6年ほど前、仕事で忙殺している私のFBに、小学校の同級生と思われる人の名で「昭和○○年生、●小学校、△△先生担任の○×(苗字)さんですか?」というメッセージ。もちろんワタシと即連絡。 都内に居ることを知り、数十年ぶりに再会。そのときにあの小学生のメンバーでお盆か正月に同窓会をしたいから、協力してくれないか?という相談が。

ま… まさか会えるのか?  ●●君はどうなっているのか?
その内なる思いと興奮だけで翌年のお正月に同窓会企画を立ち上げます。他のクラスメイトなどの消息を辿り、高齢となる先生と連絡をして、私は持ってない中学のアルバムを入手し、同級生に紐付けて、ハガキを出して消息を辿るという原始的な行動をとりました。 
クラスメイト38名のうち、判明できたのは15名。

●●君の葉書は見事に宛先不明で戻ってきました。
やっぱりね。そう簡単にはいかないか。と消息についてを打ち合わせのLINEグループに報告していたところ…
あれ?●●君のご両親この前見かけたよ?と。
 なんと近隣にてご転居されていて、無事にご実家経由にて●●君へ連絡が行くことに。
 そしてある冬の日。 当時の私の連絡先eーmailの件名に

「件名:●●です。」

と見たときの衝撃は…私の人生ベスト3に入るものでした。

そして年が代わり同窓会。

私が目を瞑り思い描く●●君は、子供で、声変わりもしていない、お調子者で面白い男の子。 
当日会場に現れたその男性は、私の身長を遙かに追い越し、低い声で、雰囲気の良い素敵な人になっていました。 
ああ…スゴい…私ほんとに先見の明があるなあ(にやり)と思ったのは言うまでもございません(笑)

そして、彼は話すと音楽通にもなっており、熱烈なBruce Springsteenのファンでありました。
メールアドレスも、たぶん一番好きな曲なのかな?Bruceの曲であることもわかりました。かの、「Born to Run」のジャケットを見てから釘付けとなりそこから熱烈なファンであるとのこと。
あとはSTONESも大好きで、「DirtyWork」のジャケを見てからのキースのファンであること。
80年代からのビルボードから洋楽に入ったようでした。
そんな世界一素敵な私の初恋の人ではありますが、話していくうちに、若干の不穏、不安な感覚が過るのです。 幸せそうに見えないのです。 私が知っていた、あんなにおちゃらけてた、面白くて誰も虐めない優しい少年。私の中で教祖に近いくらいの存在価値であるはずの人なのに、この負というか…会話に舞い散る、マイナスやディス系や差別発言の連発。人への妬み嫉みなどを織り交ぜる皮肉な話。 ちょっと睨み付けるようなあまり気分良くない視線の配り。 そして30代半ばにして上京してきたという過去。 一体彼のそれまでに何があったのだろうかと思わずには居られませんでした。でもまあ、そんなこと昨日今日会った小学校の同級生に語るわけもなく…
立ち入ってはいけない不可侵領域と、でもあの明るさがこの人の根っこにあるはずであると思いこみ、どうにか明るい場所に出してあげたい気持ちになるのを押さえられませんでした。 私は貴方に憧れたからこそ、今ここで大笑いしながらそれなりに関東で楽しく生きてこれているのに、何故にその指針となり、誰よりも御礼をしたい貴方がそんなに不幸そうで、いまにも消えたいようなことばかりを言うのかと。

でもまあ、私の中で神格化することすら相手にとっては気味の悪い事であり、迷惑などもあろうかと、抑える気持ちと、幸せ…せめてその眉間のシワが笑い皺であってほしいという気持ちで悶々としつつ、日々は過ぎてゆきました。

いやほんと、その人が助けてください。といったら、どんなことをしても、今出せるお金を全部渡しても良いくらい、私はその人の狂信者でした…というか、ですね。私自身もおかしいな(汗) そして、コロナ禍からの緊急事態宣言  そして未曾有の経済崩壊に不況。突然の円安、値上げばかりの日々。 会ったり、食べながら飲みながら 会話したりという機会は減っていきました。

そんな中、別の同級生からのLINEに全身が総毛立ちました。
 「●●と連絡が取れない。LINEも退会したようだ。」
 と。 電話も取らないため、別の同級生が
郵便を出したところ転居していた模様(宛先不明)
 ご家族に聞いてみたところ、何も知らない風で、ここで年老いたご家族に追い打ちをかけたくもなく。連絡があれば、(自分に )連絡ほしいとに伝言をするのが精一杯だったそう。

。。。。。消えてしまいました。 あんな愉快な人が…  あんなキラキラ光ってたあの少年を…
あんな悲しい目にしてしまったのは、 何だったんだろう。

私の初恋を返してくれ… 音楽のサブスクなんかまったく知らないようなアナログな人でした。 パソコンすら持っては居ませんでした。 もちろんAWAのユーザー…存在すら知らないでしょう。 
生きててください。  5年前に再会できた奇跡を信じ、また会えますように。
 なんとも言いがたい、私の人生の数十年の思いを込めて。 2022/07/02

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